11月のコラボ談話室「退職後をどう過ごすか−計画と実際」

11月7日(土)、コラボ談話室「退職後をどう過ごすか−計画と実際」(話題提供:郡山基彦さん )を開催しました。参加者は13名。郡山さん(70代)は、商社勤務のあと教師に転身。海外渡航の夢を実現すべくブラジルの日本人学校に勤務。60歳で退職する際に好きなことを自由にするために退職金等を妻と折半した。日本語教師の資格をとりマレーシア、タイなどで教鞭をとった。現在は、趣味の絵画・囲碁のかたわら日本語ボランティア、ホストファミリー(留学生の里親)などをしていると話され、退職時に描いたビジョンがほぼ実現していることが窺えました。その後参加者の談話が続きました。

障害を持つ子供のために授産施設をつくり事務局を担当したのち、50代からは高齢者介護のための資格をとって働いたり、労働組合作りなど。70歳で定年を迎えるが続けてくれと言われて思案中/退職後の計画はなかったが、たまたま情報を得た就労支援の職に応募。趣味の88カ所巡りのかたわら上手くいっている/退職後のために電気関係の資格を取得。電車で見たJICAのシニア海外ボランティアに応募し、昨年まで約10年間を海外3カ国で過ごした。現在仏語を勉強中/社会福祉協議会で介護相談員などのボランティアを行っている/

徳冨蘆花の本にあった晴耕雨読の生活にあこがれたが実現できない。老人センターでの茶道教室、老人会の代表などで80代になっても忙しい毎日/NPOで活動したときに高齢者について勉強したことがきっかけで心理学へ。元気な高齢者が弱い高齢者を見守りながら一定の収入も得られる社会のための組織づくりをめざしている(50代)/日々の生活に追われながら一生懸命に生きている。老後のために財産を夫婦で折半したという郡山さんの話は青天の霹靂(40代)/今の高齢者は年金でほぼ生活できるので恵まれているが我がままが多すぎる。次の高齢者のために地域に恩返しをすべき/

横着で行儀の悪い高齢者が多い/高齢者も性格や経験がそれぞれ違い、みんな幸せになりたいと思っており、基本的にそのままでいいが、まわりの人への貢献を今後の目的にできればもっとよいのでは?/50代前半で退職する際に描いた学位を取得・本を出版・大学で教えるの3つの目標は行き当たりばったりでほぼ達成。忙しいのにまた新しいことを始めた

参加者の多くは、退職時に描いた計画通りではなくても、その時々の機会や情報を活かして道を切り開き、第2・第3の人生を充実して送っているようです。退職を前にした世代の参加は多くなかったですが、高齢期の生き方を考える良い時間になりました。

次回の予定は次のとおり。
●と き12月5日(土)10〜12時
●ところ:2階 集会場
●テーマ「ひとりよがりの人生語録」(話題提供:濱崎定也さん)
「古来より賢人は多くの名言を残しているが、普通人も年をとれば世の中の表裏が見えて、人生語録のようなものが生まれてくる。ただオリジナルと思っても、だれかの言い直しかも?」 こう語る濱崎さんの人生語録を聞きながら、人生談義に花を咲かせましょう。若い人も大歓迎!第1土曜日の朝は、コラボへGO! 
(やまもと)