対話トレーニング最終日!!西脇スクール♪

今日はナイターで西脇スクールがありました!!

今月最後となる今日も対話トレーニングという事で11名の西脇スクール生と一緒にがんばりました!!これまで3回の対話をしてきましたが、最初にみんなに言ったのは『楽しい学校にする為には???』という事を考えていこう!そして4回の対話をやっていく中でどうすれば楽しくなるか?を見つけよう!!と言いました。今日がその4回目となるし、4回全部に参加している子もいれば1回の子、2回の子、3回の子とそれぞれです。違いはありますが、その一回一回で何かを学んでくれたらいいと思っているし、必ず毎回『今日から出来る事』を話しているので、それをやってくれたらいいなと思っています。

子供の意見というのは基本的に素直です。隠したりしません。大人の環境によっては『こう言えば怒られない(もしくは誉められる)』という顔色を伺う意見を言う子もいますが、学年が低いほど素直で分かりやすい事を言ってくれます。今日も時間の中で一番意見を自分から発してくれていたのは2年生でした。もちろん性格もあるでしょうが、思った事をどんどんと言ってくれる個性って大事だし、そこは尊重したいと思っています。だからこの場のルールと同じで『否定をしない』事を大前提に今日も話を進めていきました!!

前回までの対話でも中心になっていたのは、『自分自身で自分を変える』事でした。

これは毎回共通して言ってる事でもあります。今日も最初に聞いたのは、『最近起きた嫌な事、ショックな事、不満に思った事』でした。全員に答えてもらいました。そして、全員に出してもらった意見を見ていると『やっぱりな〜・・・』って思う事ばかりでした。基本的に人が質問したような感情になる時って『誰か(何か)に期待している時』です。それを裏切られるとイライラしたり、不満だったり、ショックだったりするのです。だから、最初から周りへ期待をするのではなく、自分自身がどうあるべきか?をもっと考えれば良いのです。

不満を言ってる時間こそが一番の無駄なのです。その時間があるならば、もっと良くなる為の方法を一つでも考えたり、自分がその時に何か出来なかったのか?を考えるべきなのです。子供達からの意見もほとんどがそういう事でした!でも、こういう考え方をしなさい!と押し付けるのでは大人として意味も効果もありません。そこで今日みんなにやってもらったのは、

『どうすればこのマイナスの状況をプラスに変えられる???』という事でした。

みんな頭を悩ましながら考えてくれました!!

でも、『楽しくしたい・嫌な思いなんて極力したくない』というのは誰だって同じです。その為に頭を使う!前向きに使えば前向きな状況が生まれるのです!!例えば、『みんなで遊ぼうと思った時にもう勝手に鬼を決められていた』というある3年生の意見。

それに対してどのように対処しようか?と考えてもらった所、最初は『その勝手にした子を無視する』と返ってきました。その他にも嫌な事を言われたという場面で、同じように『その子を無視する』という答えが・・・。そこでコーチは、

『無視をするという行為は誰かが楽しくなるのかな???』と質問。そして、『みんななら同じ状況でどうする???』とさらに質問を加えると、

『勝手に決めた子に、勝手に決めるな!って怒る』
『自分だけで決めるな!って注意をする』
『先生にチクる』

と返ってきました。そして無視すると同じように質問をしました。

『怒るとか注意をしたら気分は良くなる???』と。さらに、『先生にもしチクったらどうなる?』と聞くと、

『また、チクりやがって!って反撃を食らう・・・』と6年生。

『そうだよね?それは良くなったと言える?』

『いや・・・良くなってない・・・』とみんな。きっと色々経験あるんでしょうね!だから分かるのです。

『そしたら怒っても、注意しても、チクっても、無視しても楽しくはならないよ。どうしようか?』と再度質問すると、

『相談する!!』とここでも2年生!!!

『お〜!!素晴らしいね!ところで、相談って何??』とまたわざと質問します(笑)

『ん〜・・・』と言った本人は返答に困っていましたが、6年生が横から困っている事などを話したり聞いてもらう事、助言が入りました。

『そうだよね!そしたらみんなは、そういう友達が周りにいるかい??』と聞くと、

『は〜い!!』と手が挙がりました♪もう幸せですね、それだけでも!!

その事を聞いて最後にみんなに言葉を一つプレゼント♪♪

『憂い』という漢字を書いて『みんな読めるかな?』と聞くと、

『・・・・・』でした。もちろん難しい漢字ですから分かりません。

でも、『この漢字、何かに似ていない???』と聞くと、

『優しい!!』と6年生が気付きました。

『そう!!優しいの右側の字だよね?これって憂い(うれい)って読むんだよ。この字からどういう事を想像する???』と聞いたら、優しいって字に似てるからほとんどの子が『良い感情』だとイメージしました。ところが、結果は反対の『憂い=かなしい事や辛い事』だと説明しました。

『そしたら憂いに、にんべんが付くという事は優しいって悲しい人の事なの??』という素朴な疑問。。。

『そうじゃないんだよ!憂いな時に傍に居てくれる人が優しい人って事なんだよ!』と言いました。つまり、楽しい時だけ一緒にいる人の事ではなく、困っている、悲しい時に一緒に居てあげられる人が優しい人。だからみんなもそういう人になろう!と。

腹の立つ、嫌な事、ショックな事、悲しい事もたくさんあるだろうけど、『怒る』では解決にはならないという事。そういう時こそ『相談、会話、提案、提言、助言』など言葉で話すようにして解決出来る『優しい人になりましょう!』という事で今日は締めくくりました。

今日までの4回の対話で、行きたい学校を作るのは自分であり、その為に自分が何をしたら楽しくなるのか?を考える事だというヒントは与えました。もちろん全てが頭に入っているとは思えません。でも、今後、経験を色々する中で気付く事も出てくるはずです。人に期待をしない、周りに期待をするのではなく、自分自身が人の、周りの為に動き、そして困った人に寄り添ってあげられる優しい人になる事。それをやっていこう!!と最後はまとめました。

来週からは通常のスクールに戻りますが、今回までに伝えた大事な事をきっとサッカーをしている中でもコーチはみんなに問いかけるし、伝えていきます。生きる事とサッカーをする事って繋がる事は多くありますから!!話を聞いてからのみんなと何も知らない時のみんなでは絶対に違います。今後のみんなのがんばりが本当に楽しみです!たくさん頭を使ったこの一ヶ月間の経験を明日からの学校にも繋げてほしいと思います!

怒らない
愚痴らない
自分勝手に期待しない

子供に言いながら自分でも噛み締めて毎日がんばろうと思います♪