みんなの認知症予防ゲームの〝コツ〟の効用

今日、12月16日は、後醍醐天皇の行在所が今も守られている京都府最南端に属する笠置町での、ゲームリーダー養成講座第1回に、招かれて行きました。

ゲームその1での実技体験の時のことです。いわゆる「グッパー体操」の1度目は普通のやり方で、ほとんどの人が出来ました。 2度目は最近開発した緩急を意識的に入れる方法を覚えて頂くのです。
皆さん出来たのですが、帰りに駅まで送って下さった主催者の職員さんが言われました。 参加された中のお一人は、いつもリズムに「ノル」ことが難しいのだが、あの〝リズム感取り戻しのコツ〟を加えたグッパーでは、一遍で、綺麗にリズムに乗っておられた・・・、とのこと。 この言葉こそ講師冥利に尽きる、最高の喜びです。ゲームの普及活動の励みです。

親の認知症介護の、八方ふさがりだった30年前の苦しい思い出。今度は自分の加齢で心身の衰えの自覚。ここまで来ますと、認知症本人の心情が手に取るように分かる気がする。だから「コツ」を発見できる・・・。自分の心身の衰えは悲哀ではなくなるのです。

人生、晩年まで生きて初めて人の役に立つことを発見できる。是を多くの人に伝えて、広く役だたせたい。若い頃には全く気づかなかった事です。これを加齢の喜びというのでなければ、何でしょうか。