今日は朝から紅白戦を行いました!!

天気が心配でしたが雨も降らずに出来て良かったと思います!練習とゲームを繋げる事を今は目的とし、ゲームの中で意識したり発揮出来るような形を目指しています!これはなかなか簡単にはいかないし、どのチームのどの指導者もそういう事は同じだと思います。どうすれば試合で出来るようになるのか?はやっぱりトレーニングの仕方で決まると思うし、このチームのこの選手達がどうすれば意識出来るようになるのか?をしっかり考えながらやっていきたいと思います。

今日はフルコートでのゲームをメインにしながらどれだけ狙っている形を出せるのか?という事をテーマにやっていきました。まずは準備をしてアップではまたリフティングのテストから行いました。せっかく日曜日に23人のクリアを満たしたのですが、火曜日にまた失敗をしたので今回は最初からきちんとみんなでやろう!という形から入ってくれました。失敗から何かを学び、考える事はとても大事だと思います!

リフティングは参加者25名が全員クリアしました!!

これは自分達で決めてから初めての事だし本当によくがんばったと思います。こうやって出来なかった事を出来るようになるとチームとしての自信が生まれます。やれば出来るし、出来ないのはやらないだけだって事を理解してくれると思います。後はこれを継続させる事!自信を持ってやるのと慢心になるのは違うからよく理解し、謙虚にやり続ける事を求めたいと思います。

という事で全員参加で紅白戦を行う事が出来たし、アップをする前にチームをランダムに分けてやるようにしました。アップでは両チームシュート練習をやってもらったのですがやっぱりイメージが甘く昨日のナイターでも言ったけど、こだわりの部分がなかなか出てこない。この動き、このファーストタッチ、このタイミング・・・というものが見えてこないし、それは単純に『そこまでサッカーをイメージした事も意識しながらサッカーをした事もない』って事なんだと思うし、だったらゲームを繰り返しながら個々に問いかけていくしかないと思いました。

ゲームはとりあえず最初に20分ハーフで行いました!!

その形を見てから後の予定は決めていこうと思っていたのですが、最初の20分ハーフでは『やっぱりこうなるよな〜・・・』というまんまでした。縦パスしか、裏への一本しか狙わない事でトレーニングしているものが全く出ず、また出そうともしない。パスをしたら止まったり、そこで終わり、お任せというシーンばかりで関わるなんて言葉は無縁の状態でした。それはそのまま守備にも出ていて、チャレンジがあってもカバーがないからイチかバチか、みたいな守備ばかりでした。余裕を持って何かを考えられる選手が一人もいなくて、ピッチの中でとにかく目の前だけをやっている、そんな試合でした。。。

そのままでは何も獲得されないのでこのゲームを終えてから少しだけ『サッカー』を伝えました。サッカーとはどういうもので、自分が何をすれば何が起きるのか?という事。サッカーには攻撃と守備があり、攻撃に対して守備はリアクションをする事になります。もちろん狙いを持って先手を取れる守備もあるけど、基本的には相手がやろうとする事への『対応力』が求められます。つまり、攻撃のほうがやっぱり有利であるし、当たり前ですが攻撃している最中に失点をする事は100%ありません。どこかで奪われたり、相手ボールになるから失点をするのです。

その事を考えれば攻撃の際に自分がどこでボールをもらえば良いか?なんです。守備が対応してくるのだから、さらにその裏を狙うのが攻撃の役目。ゴールを目指す為のポジションを取り、そこへ対応されれば空いている所(スペース)を使う。それだけなんです。何も考えずに空いている所から使おうとするから何もないのです。何となくでパスの本数を増やしても何も変化はありません。サッカーの軸である『ゴールを目指す』事が前提にあってパスをする方向や本数に意味が出てくるのです。そして、守備がどのような位置でマークをするのか?を知っていればその逆を突けます。ずっとマークされたままにプレーをするのはその子がマークの原則を知らないからです。だからサッカーをもっと勉強しよう!って話です。僕は攻撃しかした事がないから守備の事は知りません、じゃなくて攻撃をしたくて成功させたいなら守備の事を勉強しろ!って話です。反対も同じ。良い選手になりたければ自分の相手の気持ちを考える、分かる選手にならないといけないのです。

それがサッカーというスポーツをうまくやる為の方法です。もちろん足元の技術を磨く事は個人としては必要です。でも、肝心なのはその身につけた技術をどこで発揮すれば良いか?を知る事です。ただ足元で持ってするだけではサッカーがうまいとはいいません。それは足元がうまいだけ、です。サッカー全体を見て、必要な場所で必要な事が出来る。それがサッカーのうまい選手という形です。

今失敗をするのは良い事です!

ですが『失敗の仕方』と『責任の考え方』がファルコで目指す育成の基本部分です。何をしても良いはずがない。ダメなものはダメ。その基本ルールを守った中でのチャレンジによる失敗や、目的の見える失敗は良いって事です。さらに、失敗をするのが良い事だと間違った認識をしてもいけません。失敗をしないように創意工夫をする必要があり、失敗をした後の責任の取り方が大事です。わかりやすいのは『自分のミスで奪われたら奪い返す』という事。それが基本ですが、それも間違った考え方になってくると奪われた後だけがんばる選手になります。本来は奪われない方法を考えないといけないのに、奪われた後だけがんばって評価されて、そればっかりになる選手もこれまでたくさん見てきました。

それも考え方としては正しくはありません。現状の自分を良くしていく事が大事で、同じ失敗をしない事が大事。その為に常に何をすべきか?何が出来るか?を考えてやっていく事、そしてサッカーというスポーツをよく理解し、意味のあるプレーをしていこう!メディアに翻弄され、『見た目だけ派手なプレー』に憧れるのは勝手ですが、それよりも先に『当たり前に出来る事』をもっと確立させてください。

ファルコの選手の価値観で『当たり前に大事な事』を『地味で嫌な事』だと思っているのが一番良くない考え方。やらなければいけない事を優先させ、チームの為にもっと助けられる選手になりましょう!