今日で一年が終わりとなります!
過ぎてしまうとあっという間ですが、年々毎日の生活、時間の使い方がうまくなってきた自分はもっとこうしていれば良かったな〜っていう思いはほとんどありません。出来る限りに『今出来る事をやる』という考え方でやってきています!もちろんさらに向上する為に出来る事はあると思っています。自分が気付いていない方法もあると思います。そういう自分自身の伸びしろも大切にしながらまた新しい一年をがんばりたいと思っています!
今年一年を振り返って印象に残った事と言えば『育成』という事に対して考えさせられる一年だったと思います。どうしても指導者という立場をするにあたり、経験するのが『勝たせたい』という思い。それは確かに大事で必要な事ですが、その気持ちが『選手(子供)よりも前に出てはいけない』という事です。思いは大事なんだけど、思いが選手を越えてしまうと『自分の為の指導』になるのです。自分自身の評価の為、名誉の為、という事になるのです。それを改めて気付かされた一年でした。
毎年自分は多くの経験を色々な人からさせていただく事で気付く事も増えました。
自分の考えだけではなく、外から学ぶ。そして目の前の選手達に還元する事!それがいかに出来るか?だと思う。足元が見えないと失敗をする。足元ばかりでは世界が広がらない。このバランスの難しさと大切さを学んだ一年。痛感したのはサッカーの良い選手と言われる形と同じで『遠くを見ながら足元が見えている状態』がベストであるという事。
目の前の子供達の『先を見据えた上での今』に関わっていく事。今しか見えていない今に関わっても一喜一憂して終わり。大抵はそのやり方だと『自己満足』で終わる。そうではなく、先を見据えた上での今を指導出来れば子供達の中に入っていく事がよく分かった。子供に伝わるかどうか?って言うのは『指導者の言葉の背景』だと思う。一体何を伝えようとしているのか?誰に?どういう思いなのか?が言葉の中に『熱意』として伝わっているかどうか?だと思う。それがよく分かった一年でした!気付かせてくれたのはいつも『子供』です。指導しているけど、教えられている。これが良いのだと思った。教えるばかりではないのはもちろん自分が未熟であるからだと思うけど常に自分は完璧な人間になんてなれないだろうし、完璧な指導者にもなれない。でも、そこを目指し努力をする事は辞めないようにすれば自然と子供から学ぶ形となる。
その時を輝かせるのではなく、先の自分を輝かせる。
どうしても目の前で一喜一憂しがちではあるけど、そういう欲をなくさないと育成年代の指導は出来ないと思うようになった。学べば学ぶ程に子供達から距離を置くようになった。元々は熱血漢ぶって子供に全力でぶつかり、常にはしゃいで疲れて・・・っていう指導者でした(笑) それはそれで今の自分の基本の形にはなっているけどそうやって『近すぎて見えない』状態になっていた。何でもそう!全力で走るのも、車で飛ばすのも、スピードが上がる程に視野は狭くなる。力を抜いて、スピードを緩めないと見えない事があるという事実。自分のような不器用な人間は力を抜く事=手抜きという勘違いをしてしまうけど、そうではなくリラックスをする、余裕を持つ事が本当に大事なんだって事。
指導をしながら大きな声は出すけど、怒らなくなった。そう言い切れるのは感情が『腹が立つ』というものではないから。『絶対にしなければいけない事』という事への思いがあるから怒るという事はしない。子供に対して腹が立つ、ムカつくという感情はほとんどなくなった。自分は感情的なタイプでこうなるまでには相当の時間が掛かったけど、ようやく目指すべき方向性は定まってきている。大切な事を伝えるにはどうすべきか?今、何を伝えていくべきか?この地域の、この子供達に必要な事は?みたいな事が少しずつ分かってきた。
いくつになっても人は成長出来る。自分自身がこうなりたいと思う強い気持ちと行動する勇気さえあればいつだって変われる。やらない、出来ないのは『そういう言い訳をする自分』が原因。やるのがいつだって出来るように、やらない事もいつだって出来る。だから人って面白くて複雑。人によって影響も受けるけど、結局変える、変わるのは自分自身でしかないのですから。。。
昨日は全国高校サッカー大会の開会式もテレビであったのでそれを見ました。
数年前にはずっと開会式も東京まで行って見ていました!近年本当に高校サッカーファンが増えてなかなか開会式のチケットすら取れないような状況になってきたし、ここ数年は行けてないのですが、この舞台に立つ選手や応援席で一生懸命に応援する選手の姿を生で見るとすごく感動したのを覚えている。
この華やかな舞台に立った選手はもちろん努力の結晶ですからすごいと思うけど、本当に大事なのはこの経験を今後どのように活かすか?だと思う。自分の周りにも『昔全国に出た。全国大会で優勝した。』という人はたくさんいます。でも、その時の自分がピークではもったいない。限られた人にしか経験出来ない事を経験したのなら、その後にどのようにしてその経験を活かすか?という事がもっと大事だと思う。自分にしか知らない努力の形を伝えたりする事はとても大切。経歴もない無名な人が最高の指導者になる事もある。それはその人が学ぶという姿勢を持っているからだろうし、言霊の話と同じで『学びたい』と言えば、学べる環境が訪れるのです。その環境を『これは俺に必要じゃない』とか言って自分で流してしまえばそれまで。必要じゃない、と言ってしまった事で必要ない事が自分に訪れるという事。
選手にも伝えている事だけど、『自分にしか出来ない事(武器)を持つ』という事が大事です。人としても『個性』って言葉になるけど、それが『自覚』出来るかどうか?は大きい。自分は優しい、がんばり屋、粘り強い、途中で逃げない・・・・など。自分自身を自分で知る事も本当に大事!出来もしない事を出来ると勝手に思い込んでしまうと失敗をする。また『出来ている』と錯覚する人も同じ。自分を知り、自分を活かす方法を見つければ最大の能力は発揮される。
大事なのは、発揮出来るかどうか?を『環境・人のせい』にするかどうか?って所。
発揮出来なければ自分にそれだけの能力が実はなかったと受け止められる人間はやっぱりその後の人生で成功するはず。そういう考え方をたくさん学んだ一年でした。
自分の守るべき優先順位を整理すればやるべき事は見つかり、楽しい事だけでは済まない事も分かる。時には嫌な思いもするだろうけど、軸をどこに置くか?だと思う。自分が成功、楽しい思いをしたいと感じるならば、尚更周りの為に力を注ぐ事が大事だって事がよく分かった。
濃い、添い、良い、一年だった。人と濃い時間を過ごし、人に寄り添い、やって良かったと思える一年。来年はもっと良かったと思えるようにする!!(言霊なんで声に出します!)
一年間関わってくださった方々、本当にありがとうございました!また来年もよろしくお願いいたします!!