学生時代の友人が朝日新聞の記事を読み、私がコミュニケーション苦手だという話について
「私の記憶では、bakoさんは『よく喋る人』だったので、コミュニケーション苦手とは思わなかった」
…と、メールをくれました。

そうそうそう、そこよ。そこなのよ。

人見知りの人間にはありがちですが、私は
「最初はずう〜〜〜っと黙ってて、『このヒトは気が合う、大丈夫』と思ったら機関銃のように喋り出す人」です。
逆に言うと「このヒトは大丈夫」と思えない人とは、学生時代は永遠に会話できませんでした。
冒頭の友人は、機関銃のように話す方の私を知っているわけです。

これ、「このヒトは大丈夫と思う=話が合うから、なんでも好きなように喋って大丈夫と思う」ということです。
そうじゃない相手は、なんでも喋っていいわけではないのは分かるけど、何を喋るのがいいのか分からない。だからずっと黙っている。

当時、クラスで私が口をきけたのは、その友人を含めて3人でした。
残りの数十人とは、挨拶もできず、どうしても用のあるとき以外はひとことも口をきかないまま一年が終わりました。
つまりどっちとの関係も極端で「あいだ」がないのですね。
全然知らない人(よそのクラス)と、少しだけ知ってるからちょっとだけ関わる人(ほとんどのクラスメート)、親しいからよく関わる人(一番親しいクラスメート)…てなふうにグラデーションを作れなかったのです。

その後、「会話のきっかけレシピ」で、「うす〜い」話題を増やしていくことによって、共通の話題が少ない人ともすこしは会話をし、グラデーションはやや出来ています。
とはいえ、いまでも濃い話題が好きな人と、濃い〜会話に偏りがちです。

*bako*