野生のチンパンジーの場合
父親はまったく子どもに関わらないんです
子育てはすべて母親がします
チンパンジーが親離れするのは８〜１０歳
このうち初めの４〜５年は授乳など
手がかかることがたくさん。
母親はかかりきりになって
生きるための知恵を蓄えていく我が子を見守り、手助けする
そのため、次の出産まで通常５年は間を空ける
動物は一般に、学ぶことが多いほど子育て期間が長くなる
チンパンジーはかなり長い部類だ
しかし、さらに長い人間が、より短い間隔で
出産できるのはなぜだろうか。
ここに、人間たるゆえんがある
人間の社会では夫婦の絆があり、夫も子育てを支える
「さらに祖父母や隣近所、保育園、幼稚園、学校の先生・・・・と
たくさんの子育てのヘルパーがいるのが人間の特徴」
と橋本さんは言う
子育て期間が長い分、夫も一緒に子育てし
親せきや保育園、近所と周りの多くの人たちに頼る
橋本さんも、子育てしながら社会で活躍する女性
「娘は小学４年。半分保育園で育ててもらったようなものですね」
お母さんが１人で苦労する必要はまったくない。
それが人間らしい姿なのだから
