今日は朝は晴れて寒かったのですが、気持ちの良い天気でした!
学校の奥に見える山は雪が積もってとても幻想的でした♪今日で8日目となる体育も残す所明日の一日となりました。学年によっては今日が最後となる学年もあるので、精一杯やってやろうという気持ちで今日も冬の冷たい空気を感じながら身も心も引き締めてやるようにしました♪
今日は2時間目に1年生。3時間目に6年生。4時間目は空きで、5時間目に3年生という事でした。4時間目の空きの時間はメニューを振り返ったり、先生方とまた色々と話をさせてもらえたりと空きでも自分が指導者として、一人の人間としてプラスとなる有意義な時間を過ごせる事が出来ました。今日も子供の為に、という気持ちを持って自分の為になるようにがんばりました!!
まずは1年生!朝からフルテンションの1年生との一発目の授業は強烈でしたが(笑)、そのテンションに負けないように、しっかりと向き合っていきました♪
今日はテーマとしては最後の授業になる所が多かったので、『次の学年に繋げる為に』という事で『どうすれば楽しくなるのか?』を考えてもらえたら、と思いました。学年は違うけど、そういう同じテーマを持ってやるようにしました!
1年生とは初対面からの繋がりだったので自分という人間を知ってもらう事が先決でした。子供は感じる力が優れているからあれこれ言わなくても自然と感じ取ってくれるのは分かっていたので、自分としてはそういう部分がどれだけ伝わるか?の挑戦でした。たった4回の授業ではありましたが、その中でやるごとにみんなとの距離は縮まってきたし、今日は授業の最後にみんなが書いてくれた手紙をいただきました♪とても心が温まりました!先生も心が大きい方なので、子供のありのままに手を加えたり、修正して『見た目の良い手紙』ではなく、本当に間違いも含めてありのままの状態でくれた事が余計に心には染みました。
体育、サッカーは嫌いだったけどみんなとやると面白かった、ゆおコーチの体育なら好きになれた、とかいっぱい書いてくれていました。なかなかコーチの言う事を聞いてくれなかったワガママな男の子も『2年生になっても、3年生になっても、4年生になっても、5年生になっても、6年生になっても来てください!!』って書いてくれていました。字はひどかったですが(笑)、心は伝わります!絵日記のような形で手紙をくれたのですが、1年生の絵には情景がそのまま浮かぶし、感情が見えるのがとても良かったです。
一番多かったのは、コーチが審判していてみんなが友達と手を繋いでサッカーをしているシーン。しかもその絵の人(自分、友達、コーチ)が全員『笑顔』なんです!意識しているという事ではないかも知れないけど、そうなっている事が本当にうれしかったですね!
次は6年生でした!
この6年生は自分が1年生の時から授業をさせてもらっている学年だと思います。だからこそ、その成長ぶりはものすごいと感じます。最初は本当に自分勝手でした(笑) 学童でも一緒に遊んだ子がいたのですが、その時からコーチに対する態度が失礼過ぎると周りに怒られまくっている学年でした(笑) それぐらいコーチの事を大人とも思っていない?!ような感じだったのが、今では本当に気配りが素敵で、思いやりがあって、まとまりのあるクラスになっています。
今日はドリブルという足で運ぶ事で勝負をしてもらいました。その勝負は全員『男子対女子』でやりました。どう考えてもサッカーですから男子のほうが得意だし、有利です。その事も分かっている上で『勝負をする距離、ルールは女子が決めて良い』と最初やりました。女子はゴールまで1mで男子には10mというような設定にしてもOKなのです(笑) そうやって女子も多く勝てる状況を自分で作ってもらいました。その後で、
『さぁ!反撃だ〜〜〜!!』
と今度は逆に男子が女子にルールを決めるようにしたのです。その時に出るのが『思いやり』です。6年生は本当に気配りが優れている学年なので、絶対的に勝てる状況にはしません。反撃であっても、男子はきちんと女子に敬意を払って圧倒的勝利の設定にはしません。それが大事でした!!
でも、同じ事をやると3年生はやっぱりまだ経験も浅いし、幼いから反撃の設定をフルに活用し、男子が女子をやっつけました(笑)
そこで3年生には話をしました。
この体育館にはちょうど黒板が設置されていたので、その黒板を使って『いいかい?コーチが体育授業をする時に大体ボールを先に取っておいで、って言うのは女の子でしょ?それはね、男である以上は女の子に敬意を持たないといけないからなんです。「始まる」って漢字は、女の子が土台になってるという意味。物事は全て女の子から始まるという事。そして、「嬉しい」って漢字は女の子を喜ばせると書くのです。つまり、自分が嬉しいではなく、男の子は女の子を喜ばせる事が嬉しいってなるのが大事なんだよ!』
と言いました。これは贔屓とかそういう話ではなく、本当にそういう事なんです!良いクラス、良い学年って呼ばれる所は女の子が元気で、男の子が敬意を持っているクラスなんです。これまで見てきた仲良しのクラスの形態は全部が同じなんです。だから、こういう大切な事を3年生である今知っておくのは良い事だと思うし、その話を冗談交じりで言うからみんなもしっかりと聞いてくれていました♪
自分は体育授業を通して、クラス全体が大切な事に気付くようにしたいと常に思っています。
困った子を助ける、という『美学』ではなく、困っている子がまず『自分自身で困っていると主張出来る事』で、その上でみんなで相談出来る環境を作る事。困っているように見えるからって先に先に、手を差し伸べるのはかえってその子が考える機会を失うのです。何でもかんでも、助ける事が良い事ではないという事。みんなで相談する事、話し合う事、アイデアを出し合う事、みんなを感じる事、楽しくしようと努力する事、自分の体育にはこういった要素が入っています。だから、体育をきっかけにクラスの何かが変わったという話を先生方にも聞かせてもらえる事が多くなったのですが、それはやっぱり大切な事に気づいたからだと思います。自分が何かをしたのではなく、子供自身が手に入れた大切な経験。それが大事ですね!
一日を通して今日も多くの子供と対話し、先生方とも対話出来ました。毎日こうした時間を過ごせる今、本当にありがたいと感謝の気持ちでいっぱい。先生方は毎日大変でしょう?って言われるし、もちろん体はおっさんですから疲れます(笑) でも、それ以上に心の中は充実感でいっぱいになるし、やって良かったと思える。子供の素直な表情や感想をこれからも大事にしながら、ラスト一日も心を込めてがんばります♪