今日は朝から紅白戦を行ないました!!

寒くなってきたのでグランド状態も良くはないし、今日も凍っては溶けるという事でゲームをやる時にはかなりぬかるんだ状態でした。それでも選手は今、どういう状況であれ出来る事、というものを増やす為にがんばっているので、そういう意味では良い状況であると思います。やっぱり室内よりも思い切ってプレーが出来る外のほうが良いと思うので出来る時間を大切にがんばってほしいと思います!

とは言ってもアップをしなければ怪我もしやすくなるのでしっかりとアップにも時間を割きました。体も頭も動かした状態で試合を出来るようにと今日もトレーニングの時間を一番厳しく、細かくやっていくようにしました。みんなもトレーニングにこだわれる選手になってほしいし、それは練習だけをやれば良いという事ではなく『練習の仕方がうまくなる』ようになってほしいと思います。

最初はパス交換で頭をほぐしていきました。

簡単なルールから少しずつ動きも加えていくようにしました!攻撃に加わっていく人数を増やすように、タイミングやお互いを感じるような要素を入れてパス交換していきます。その上でアクションの仕方やタイミング、仲間とのコミュニケーションなどの部分は細かく修正を入れていきました。みんなは『どうしてこういうトレーニングが必要なのか?』という事を考えていないと思います。一つのトレーニングをするにも意味ってあるのですが、みんなの場合そこへ目が向かずに与えられたものをこなそうとするから意味というものが生まれない。またゲームで発揮出来ないのだと思う。反対に、それをやろうとしてる子もいて、そういう子はゲームに入ってもそういう意識でプレーが出来ているのです。どちらのほうがチームを助けるのか?よく考えてほしいと思います!

そこから2対2をやりました!

体も温まり、しっかりと対人プレーにも熱を込めてやるように促しています。2対2がサッカーにおいて一番基礎となるように思っています。同じ人数の中のプレッシャーを受けた中で、もう一人の仲間の動きやフォローの質によって選択肢が増えてプレーが出来るという事は試合と同じです。1対1よりも試合に近い形だと常に思っています。試合の中でも2対2をする場面はかなり多くあるのです。そこを理解しながらやってほしいし、チームとしてこだわっている『仲間を感じる』事を徹底してほしいと思います。

そこまでのトレーニングを観てからある程度の基準を観て紅白戦のメンバーを決めていきました。選手はその狙いを知っていませんが、自分の中での目的みたいなものがありました。

ゲームは20分ハーフで行ないました。

仲間の為にプレーをする。という事を強調したにも関わらず、2対2では言われてから意識をしていたみんなは、やっぱりゲームの中でも序盤は『自分よがり』なプレーでした。やりたい事だけをやって、残りは任せる。大半の事は任せる。そういう発想。

それではチームがまともに機能するはずもなく、見ていても伝わってくるものがないゲームでした。合間に止めてそこは修正をしましたが、やっぱりすぐに機能していく選手もいれば全く変化のない選手もいる。全く変化のない選手とは『どの試合を見ても同じ事しかせず、失敗の仕方も同じ』という選手の事。違う事を取り入れず、やりたい事しかしない。その形が通用しない事を新人戦で経験しておきながらそれでも変えない、変えようとしないのはやっぱり『本心が変わりたいと思っていないから』です。そうやってチーム全員でやろうとする事も達成出来ない理由が分かります。

後半は主将、副主将が外からみんなを観てチームの事を相談していました。

練習前に少し相談を受けた事もあって主将とはその事について話していました。それを副主将にも伝えた上でチームの為に二人で話し合ってくれました。ゲームに出るよりもチームの事を優先してくれた考え方も良かったと思うし、そこで生まれたアイデアも良かった。こういうコーチが思っている以上の事がこのメンバーから少しずつ出てくるように、生まれてくるようになっている。それが一番の成長の部分。

うまくいく、いかないも結局は自分達でやったという達成感に勝るものはない。うまくなんて出来なくても本気で全員で取り組めたとすればそれでチームとしての力は十分に上がるという事。リフティングの期限にしても、大した努力もしないで目標期間だけ伸ばしてほしいみたいな甘えた発想しか浮かばない時点でチームが成長するはずがない。意地でもやり遂げるというような思いや協力がない限り、このチームは何をやっても成功しない。個別には色々変わろうとしている子はいるし、成長もしているがチームとして何かを残せる事は一つもない。一員である自覚のない者がいる限り、このチームに進歩はない。

ただ、主将と副主将の考え方に幅が出てきた事はチームにとっての好材料。ここから何が生まれてくるのか?そこが楽しみ。