今日は午後から京都の長岡京市にある村田製作所のグランドで京都サンガの池上さんがスクールをされているのを勉強させてもらいに行きました!
もう池上さんを知ってからは5年になりますが、初めて知った時の衝撃から自分も少しでもその考え方、指導方に近づけたいと思い何度も何度も京都まで足を運ぶようになりました。そして、本当に少しずつではありますが、学校での体育授業やキッズ活動などでその成果が出てきていると感じます。『怒らない指導』として有名な池上さんは怒らない理屈があります。ただ怒らずに優しいだけではなく、きちんとするべき事や考えている事があって、そこへの『持っていき方』がとてもうまく毎回勉強になります。
最初の頃は見ているだけで、メニューを真似し、声掛けを真似し、立ち居振る舞いを真似し・・・・(笑) どれも不発でした(笑)
当然ですね!真似はどうしても真似で終わるだけですから。池上さんという人間が掛けるタイミングや言い方、経験が相手に伝わるのであって、それを何も経験がない自分が言っても伝わらないのは当然です。その失敗を学校体育で何度も経験させてもらいながら成長し、今では自分も授業で子供に怒る事はほとんどなくなりました。
サッカーの指導者のライセンスには更新があり、ポイントも取得しないと失効してしまう事もあり、毎年リフレッシュ研修という事で色々な場に行って頭をほぐす機会があります。
ただ、年に数回だけではなかなか凝り固まった考え方が変わる事はありません。だから今の自分はほぼ毎日どこかに勉強に出かけるようになりました。それも、全て『なりたい指導者像』があるからです。目標があり、目的があり、理由がある。だからこそ、足りないものにも気付けるし、改善が早くなっていくんだと思う。数年前の自分とは全く考え方が違ってきたし、同じ事を考えるにしても深く見れるようになってきた。この深くというのは『難しく』という意味ではなく『現象が起きる原因』という事です。これまでの自分はどうしても『起きた現象』に目や心を奪われてしまったのですが、今はその現象の原因に目を向けられるようになってきたので解決するスピードも早くなってきていると思います。
今日はまた池上さんに出会って色々と話を聞かせてもらってまたスッキリさせてきました♪
今日は幼稚園〜小学2年生までの部と、小学3年生〜6年生までの部の2部あったので、両方見学させてもらいました!
まずスクールを観る前にあらかじめ疑問に思っている今の自分の考えなどをまとめておいて、それを元に池上さんのスクールの運び方や声掛けを間近で見させてもらうようにしました!また目線も池上さんを見て、池上さんが誰を?何を?見ているのか?も注目しながら邪魔だけしないようにしていきました!
低学年の部のほうは、やっぱりどこにでもいる『キッズ達』でもちろん池上さんのすごさなども知りません。池上さんに『おい!おっさん!!』と言いまくっていたぐらいです(笑) 砂を掛けたり、こちらの地域にも必ずいる子供達でした。京都サンガという看板はあっても、今回のスクールはごくごく普通の子供達ばかりの場だったので余計に参考になりましたね!
やっぱり『子供の可能性を引き出す』という言葉がピッタリなぐらいにうまい!!
何も知らない人が見れば『緩い雰囲気』に見えるかも知れないですが、終わってからの話を聞いていてもやっぱり池上さんは本当に一人一人の子供の心を掴めていると感じました。子供達がこの場にいる事、来ている事が全てだとおっしゃっていたように、ここにいる子供達はとにかく居心地が良さそうなのです。サッカーはもちろんやっているのですが、その中で子供達同士の繋がりだったり、協力があって暴言だの、もちろん暴力なんてものは一切起こりません。それはやっぱりこの場でのルールが、線引きがきちんとあるからです。しかもそれを『ルール』という感じで縛った形で伝えないからです!
これをしてはいけません
という言い方ではなく、例えば悪い事をしたとして(経験をさせて)、『それをやってどう思う?』というような問いかけをする事で子供が自分で気付くのです。我々大人からすると、もっと『こうしたほうがいいのにな〜。。。』みたいな思いは必ずあると思います。ですが、それはあくまで経験をしてきた大人だからこそ分かる話なのです。それを経験していない子供に押し付けるのは良くないという事で、池上さんはどんなに時間が掛かっても必ず子供自身に獲得させる事を徹底しています!話を聞かない子供がいても、聞かせようとするのではなく『聞かなかったら損をする経験をさせる』のです。すると、自然と聞くようになるし、その設定を作るやり方のうまさが池上さんなんですね!
注意は簡単で、怒るのはもっと簡単。
言って聞かせるのは簡単で、怒ってやらせる、威厳でやらせるのは簡単な上に子供には大切な事が何も伝わらないというおまけ付き。先日までやらせてもらっていた小学校の体育でも、そういう先生がいっぱいいました。。。『これが教育!』と思い込んでいる先生方が・・・。
指導、教育の現場って『大人の発表会ではない』という事をまず大前提でないと指導の、教育の話も出来ません。自分が育てた、自分が子供を変えた、自分が教えた、なんてエゴに浸っている大人とは育成という観点での会話は出来ません。子供を育てるというのは、子供に『気付かせる・獲得させる』事が出来るという事です。『与える』のではありません。
池上さんと終わってから色々と現場で思っている事も全て聞いたのですが、一つ一つ丁寧に、理由も添えて答えてくださいました。この丁寧さ、考えの深さが子供にとっての救いの場になっている事が改めて分かりました。頭を殴られたような衝撃な言葉もいただきました!これは自分の今後の指導に置いてもかなり大きな要素になってくるので自分自身への教科書と受け止めて活用していきたいと思います。
池上さんと話していると、自分が『まっだまだ』と思うばかりでしたが、そう思えるという事は『まっだまだ成長出来る』という事です。そこに気付く為にこうして足を運んでいるのですから、出来ない、出来ていない自分を悲観するつもりは全くありません。むしろ、良くなっていくしかない訳ですからプラスでしかありません。自分が勉強をすればまた子供の為にもなるし、その子供を喜ぶ場を提供するのが自分の役目。
これからも、この多可、西脇界隈を元気にしていけるように、その原動力となる子供達を大切に育てていきたいと思います!!!
池上さん、ありがとうございました♪また近いうちにお邪魔させていただきます!!