今日は夜は西脇スクールをやりました!!
加西市のほうでインフルエンザが流行しているようで、今日は加西のメンバーの欠席が目立ちましたがどうしても集団で生活している学校では防ぎようがない部分もあるだろうし、自分も他人事ではないので気を付けたいと思います。
今日は早く集まってくれたメンバーといつもならサッカーをしているのですが今日は少しみんなで話し合いをしました。集まってくれた子がどんどんと集まってきてみんなで一人の子の悩みを聞いてみんなで考えてみました。以前にもスクールが体育館使用出来ない時期にこういう話し合いをしたのですが、今回はリアルに悩んでいる状態の子がいる中でみんなで考えてもらうようにしました。どうしてもこういう時に子供の悩みを大人が大人の基準で考えて、悩んで、ってしてしまうのですが子供の事は子供同士のほうがよく考えていたり分かっている事が多く、その意見を素直に引き出すほうが納得と解決は早いものです。今回も自分の事ではなくても、いつそういう問題が同じように自分に起きるか?なんて誰にも分からないからって事で一緒に考えてくれたメンバー達。本人がどのように受け止めてどのように解決の為のアクションをするは分かりませんが、大事なのはこういう『考える時間』です。生きるという事は考えるという事であり、それを越えてこその成長だと思うので、マイナスに考えずにどうか関わる大人も『こういう時間を乗り越えて成長していくんだ』って気持ちで見守ってほしいと思います!
スクールはそこから開始していきました!!
3月に入ってもう残す所わずかになっているのですが、みんなが関わろうとする気持ちが増えてきているのもあってちょっとずつより高い要求も入れていきます。それは『うまくなる事』を常に目指してほしいからです。子供は子供なので、いくら言葉で『うまくなりたい』と言ってもいざ中に入ってしまうとそういう気持ちよりも『与えられた事をこなす』ようになります。そうではなく何かを考えてやろうとする事がまず大事で、その考えた事が出来るようになる事が『うまくなる事』だと分かってほしいのです。回数や記録、タイムが増える事よりも、『どのようにして増やしたか?』が分かる人間になってほしいと思います。
という事を考えながら今日はステップからのスタートをして、ドリブルをやっていきました。両方技術も入っていますが、動きを入れて行うので動きながら技術の事も意識するようにこちらも声掛けを考えてやっていくようにしました。
先日は加西市のサッカー交流大会に少しだけ見学させてもらう機会があったのですが、その時もコートの中、外、周りから聞こえる声はとにかく批判的なものが多かったです・・・。子供は精一杯プレーをしている、しようとしているのですが大人の声はとにかく『指令』が多く、低学年はどうしてもその言葉に支配されていたので本当に息苦しいと見ながら思いました。大人の方々も『勝たせたい・良いプレーをさせたい・喜ばせたい』という気持ちは十分に分かります。経験をしてきた自分はどうすればそうなるか?を知っているからです。
でも、子供はやっぱりそれを分からないのに押し付けられても前向きには考えられません。経験をしていきながら自分で気付くからこそ強い言葉にも考えられるようになるのですが、最初から強い言葉ばかりを浴びせられると『言われないとしない』ようになります。大人が育てたいのはそういう形ではないはずです。言われてやるのは良くない、自分で考える選手に、って事は指導者はほとんど言いますが実際にその場を丁寧に与えられる余裕のある指導者はいないのが現状です。。。自分もこういう場で観させてもらいながらそういった事に気付かされるし、それを相手に変えなさいとかではなく少なくとも自分自身がそうならないようにしなかればと戒める事を大事にしたいと思います。
だから特に今やっているのは、周りの事を考えるという要素を入れた事です。
良いプレーというものだって、掘り下げれば誰かの良いプレーのおかげなのです。それを自分の事しか見えていない、そこしか評価出来ないようでは次も良いプレーをする事が出来ません。何度も何度も出来る選手というのは、周りへの感謝を持っている選手です。周りがいる事を理解している選手です。
自分の事しか考えていない人間は、やっともらったパスも簡単に奪われたり、ミスをして失う事をします。また仲間が呼んでいても気付かない事が多いのです。仲間と協力が出来る子は仲間を助ける事が出来る人間です。助けてもらうのが協力ではなく、助けてあげる事なのです。その意味と価値を理解すれば誰もがうまくサッカーをやれると思います!
今日もルールは得点時に何をするか?によって変えたりしましたが、非常に前向きになってきたと思います!
呼び合う声も増えました。
自分から関わるアクションが増えました。
仲間を感じるプレーが増えました。
数や数値では出ない成果ですが、間違いなくみんなサッカーをうまくやろうとしているし、うまく出来るようになっています!男女の差もありません。技術の差はありますが、遠慮したりされたりもなくなりました。『お客さん』がいなくなりました。全力プレーとがんばりが随所に見られる今のスクールの場は非常に良い状態に思えます。
ただ、『頂点』でないのも事実。良くなる方法は常にあり、材料はあちこちにあります。子供達が自分から楽しさを獲得出来るような時間と場所をこれからも提供出来るようにこだわっていきたいと思います!!