今日は八千代スクールがありました!!
久しぶりの全員参加という形になったので室内は少し窮屈感すら感じるような活気がありました。全体が集まってくると試合をする流れはいつも同じですが、やっぱり全員でやると活気が違います。それを外から見守りながら自分は自分の立場でこのメンバーがどういう状況で、どのようにしていくべきか?などを考える材料をもらっています。
サッカーが楽しくなるにはお互いがお互いの事を気遣う事が必要です。それは遠慮をするとはではなく思いやる気持ちが大切です。その上で自分の特徴を出す事も大事だし、仲間と協力してその特徴の威力を増やす事がもっと大事です。そういう観点から見ているとやっぱり『自分の事しか考えていない』子が多いですね・・・。低学年だから???そういう話ではなく、人が人の事を、周りの事を考えるのは小学校という集団生活の最低限の基本です。そこに低学年も高学年もありません。そしてサッカーもそのまま性格、考え方が出ます。人に優しく、人から優しくしてもらえる。その人間になっていく必要があると思います。
八千代スクールも年代が幅広くなってきた事で(1年生〜6年生)非常にそういう意識が見えます。今の八千代スクールの6年生達も最初からうまかった訳ではありません。でも、うまくなる為に自分の事以外の事へ気配り出来るようになったのです。その結果がうまくなっていくという形で出てきただけで、うまくなったから気配り出来るようになったのではありません。
だから自分勝手な状態を当たり前のように思っている低学年の感覚ではやっぱり技術はついたとしてもサッカーがうまくなるという事ではありません。どんなにうまい選手でも孤立して戦えるほどサッカーは簡単なスポーツではありません。周りに合わせろ、とかではなく周りに応援される、周りに協力されるような選手でないと上達していかないって事です。
これは本当に大切な事であり、この少年の時期にこそ大切な事を伝えていく必要があると痛感しています。今伝わらない事だとしても、いつか分かってもらえる事ですし、それが育成を預かる立場だと思っています。今全てが分かるならば子供はみんな『小さい大人』として作られてしまいます・・・。そうではなく、子供は子供ですから分かるのは大人になった時でいいし、その為の準備をきちんとさせていきたいと思います。
そういう事も含めて『観る・感じる・考える』状況を作ります。
教えるのではなく、正解を探すのではなく、どうすればうまく、楽しく出来るか?を自分で考えるようにさせます。選択肢がある状況にすれば選ぶのは本人です。その選択を否定するのではなく、『他にも考え方があるんだ』という事を理解してほしいのです。誰にだって出来る事と出来ない事はある。ただ、『そういう考え方もあるんだ』という事を知るとか、理解するかしないか?は本当に大きい。人としての器みたいな事だけど、それが多い、多くを理解出来る人間は多くの人に理解してもらえる人間。
自分という幅をもっと広げていく事で、自分を理解してくれる人にも多く出会う。その世界を広げていくと楽しさや喜びの価値観も変わってくるのです。その場にしかいない人が『この喜びが最高』と思っていても、一歩踏み出せばそれよりも楽しい事なんて山ほどあるって事。多くを知り、多くに出会う・・・その経験を大事にしてほしいですね!
技術トレーニングも必ず入れながら全体の事を主にやるようにします。
技術だけに特化する。何か『だけ』では全体を上げる事は出来ません。でも、技術がない限り上がらない壁もあります。がんばるだけでは越えられない事もあるので、その事を自分で分かるようになっていくといいですね!そしてそれを気付かせる為の指導者でありたいです!
最近八千代スクールを見ていて良くなっているな〜って本当に思うのは『違う地域、違う学年でも受け入れられる』事です。言い訳をするのではなく、受け入れる。これが出来るからです。逆にうまくいかない場所というのは常に誰かが言い訳をしているからです。
ここではうまくならない
ここでは強くならない
ここでは教えてくれない
ここでは仲間が悪い
などです。
自分がその状況を変える努力をするのではなく、周りのせいにするだけ。
それでは良くなるはずがない。場所を変え、環境を変え、良くなった気になっても根底の自分の考え方が変わらない限りずっと自分は同じ問題で悩むに決まっています。
その事も理解した大人が関わり方を考えないといけないのです。教え込むのではなく、引き出す。その意味はこういう所にあるのです!高級車を与えたとしても、自力で免許を取らない限り運転は出来ません。そういう事です。
だから指導者は免許というものが必要である『社会の常識=ルール』を教え、『取得する為に必要な技能』をトレーニングの中で場と設定で与えていく訳です。本人が将来良かったと思える方法で獲得させていくには本人に必要な事を気付かせる事なんです。
スクールという場が育つ場として定着していくように、これからもがんばっていきたいと思います!