グループ活動の運営やチームワークの向上に欠かせないのが
円滑なコミュニケーション。
今回は「コーチング」と呼ばれる技法を参考にしながら
「聴く」ことに焦点をあてたコミュニケーション講座を開催しました。
教えてくださったのは
「コーチングとの出会いで
『人生のどん底』から脱した」と話す
坂本田鶴子さん。
まず、参加者同士で「聴いてもらえない体験」と
「聴いてもらう体験」をロ—ルプレイで行い
どんな風に感じるか
その感覚がチームワークにどう影響するかを
考えてみました。
私たちは誰かの話を聴くときに、つい、ジャッジしたり
アドバイスしたりしようとしがちです。
また、自分が疲れていると
きちんと聴くことはとても難しい。
そんなことをふまえた上で、「ありのまま聴く」
「ていねいに聴く」ためのコツを学びました。
参加された皆さんからは
・聴くことと聴かないこと、この違いで
全く違う結果になるということが腹に落ちました。
・聴くことの大切さは知っていると思っていたが
実はできていないことがよくわりました。
・今、思っている自分への不安、自己否定感が強く
こういうこと(=話を聴いてもらえていない状況)だったのかと
気づきました。
正の連鎖が広がることを期待したいと思います。
などの感想がありました。
最後に、アンケートに寄せられた質問に
坂本さんにお答えいただいたので、この場でご紹介します。
● 坂本さんが人生のどん底を乗り越えて
人前に立つことが出来ているのは
聴いてくれた人がいたからですか?
– はい!そうです。
「聴いてくれる方」なしに復活するのは
とてもでないけれど、無理でした。
「気持ちを否定せず
そのまま受け取ってくれる存在」によって
生き返ることができました。
もちろん、乗り越えるには
「聴いてもらう」だけをしたわけではありませんが
「聴いてもらうこと」は、必須事項だと感じています。
● 受け止めてくれたと思って信頼していたら
裏で悪口を言われていた経験があります。
聴いてもらえて良くなった、未来が明るくなったと
一概に収められない経験もあります。
– それは、つらい体験をされましたね。
そんな経験がおありなのであれば
「聴いてもらうこと」に抵抗が出られるかもしれませんね。
お伝えしたいのは、「聴いていただくとき」は
人をしっかり見極める必要があること。
そして、「本当に乗り越えたい課題」がある場合は
専門家にお願いされることを、是非、おすすめします。
本当の意味での「聴いてもらう体験」を
ぜひ、していただきたいです。
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ご参加いただいたみなさん、坂本さん
本当にありがとうございました。