自分の為?チームの為?ファルコ・モルタカップ最終日!

今日はファルコ・モルタ大会の最終日を迎えました!!

3日間、素晴らしい環境で素晴らしい相手と交流出来た事。そして天気にも恵まれて終日晴れた日々、本当に何一つ不自由のない状態の中でがんばる事が出来る事を心から感謝したいと思うし、選手には喜んでほしいと思っています。好きなサッカーを最高の芝生のグランドでやれるなんて贅沢が当たり前過ぎてありがたみを通り越している子も多くいます。昨日は『がんばった経験がない』事について話をしました。

今日は朝のバスから選手間でミーティングをしてスタメンを決めていくのですが、そのミーティングも数名が意見を言うばかりで大半は『ただの聞き役』であり、自己主張もなければ賛同をする、返事もないような状態。昨日は練習シャツを一人忘れたまま、ボールをなくしたまま、そんな状態だったのは『各自がチームの為の行動を面倒くさがるから』起きている事を話し、今日はその上で起きた状況に対しての『責任の取り方』を話し、考えてもらいました。

チームはこの3日間で主将を欠いての活動となり、本当に意味と意義がありました。

各自がどれだけ主将任せにしてきたのか?がよく分かり、その甘さから試合も崩壊していくような時もありましたが、少しずつ『俺がやらなきゃ!』という気持ちが各自に芽生えてきて、最終日で疲労もピークのはずの今日がまさしく一番よくがんばったみんなでした。ゲーム中の声、仲間意識、チームの為の行動に声掛け、どれをとってもこの3日間でかなり成長した部分。落ち込んだり腐りながらも踏ん張ったような感じ。本当はそんな時間すら必要ないし、周りのチームはうまくいかなくても努力というものでさらに強化をしようとがんばっていました。そういう姿も刺激になっただろうし、自分達がまだまだやれる、やらないといけない事も見えたのではないでしょうか?

そういう中での今日のゲームはチームを助けてくれる選手が増えました。自分勝手な感情や言葉もまだ見え隠れする未熟者ばかりです。安易なミスも多く、自分達でミスをして、ピンチを招く事も多々・・・。ですが、それ以上に『これじゃダメだ!行動しなきゃダメだ!』って事を再三伝えてきた事によって変化が見えたのが半分以上。3日前の自分より遥かに良くなっているのが半分以上です。

それが分かったのは、ミーティング中にしても『目つき・顔つき』が変化したのです。

日焼けして精悍さが出たのもありますが、それ以上に『自分自身でもこのままじゃダメなんだ』って事が分かってきた選手の表情は明らかに変化していました。

変化していない選手はお互いの顔も見ていない選手。仲間の表情も見えない(もしくは自分が後ろめたいから見れない)選手はその相手の空気も読めないからがんばり方も分からない。自分の殻に入り、自分の基準でしかやれない。その結果『誰も納得しない自己満足』で終わるのです。自分で後悔を残し、自分で落ち込んだり、泣いたりする『美学に酔いしれる』だけの結末。努力で後悔を跳ね返す発想ではなく落ち込んで悩んだフリをしてその場を楽に過ごすだけ・・・。

こういう人間が増え、それを『心の優しい子だ』なんて評価する周りの大人が増えているせいでもある。

優しさって本当に自分自身が傷ついた経験のある人間でないと出来ない事。傷つく事すら恐れている人間が、他人に優しさなんてあげられるはずがないのです。

その事がよく分かったこの大会。

本当に充実しました!!みんなの発展途上のレベルに相手方が物足りない思いをさせてしまう事もあったと思いますが、我々にとっては対戦相手全てから何かを学び得る事の出来た大きな大会となりました。

サッカーをやるという事がどういう事か?をよく理解出来たのではないかと思います。仲間がいるからがんばれて、攻撃をするから守備が助かり、守備をがんばるから良い攻撃が出来る。思っていた事の反対のような事が多く起きました。そのおかげで一人一人が強く、たくましくなった事は本当に喜ばしい事です。ただ、周りの全てのチームが自分達よりも確実に上であった事実を受け止め、今後こういうチームに肩を並べて対戦したいと思われるようなチームになっていこう!

一緒に運営、協力してくださったFC志染の方々、参加をしてくださったチームの方々、本当に3日間ありがとうございました!!今後もこのチームが成長し、良くなった姿で再び皆さんとの対戦が出来る事を楽しみにしています!!よろしくお願いします!!