場がなごむ冗談が言えません(2)

(きのうの続き)

「Kさんに質問があります!!」と言うと「一つだけなら」という返事だったので、皆の前で聞いてみました。

「私は、たわいない雑談が苦手です。とくに冗談が苦手なのですが、どうやったらKさんみたいに(ここで皆から笑い起こる)なれますか?」

幹事さんには根回ししてましたが、Kさんには何も予告してません。いきなりの質問タイムです。
が、そこはさすが冗談の達人。
まず「冗談みたいな人生やからねー…」とかわし、実は自分も人見知りであったと明かしつつ、
「冗談を考えるよりも、冗談が好きな人とよく喋るといいですよ」
と、Kさんにしてはたいへん真面目な(失礼)アドバイスをいただきました。

確かに…。

ですが、実は私、Kさんと話すときはとっても申し訳ない気分になってしまうのです。
たとえば、「ここ、座っていいよ。ひとり1万円」などと言われたとき、
「ああっ、なんか冗談で返さなければ…でも思いつかない…」
と考えたあげく、「は、はあ・・・ははははは」で終わってしまうのです。
せっかく冗談を言ってくださってるのに、申し訳ないなあといつも思っています。

↑この「申し訳なさ」をあとで、同じ席にいたほかの方に話したところ、
「いや、そこで面白いこと言わんでもええんちゃう?」と言われました。
「その『ひとり1万円』で充分面白いんやから、普通に笑うだけでKさんは嬉しいんちゃう?」
な、な、なるほど!!!

「だいたい、Kさんは『オレより面白い冗談を返せるヤツはおらん』と思ってるはず」
いや〜確かに、そうですね。

bako