気付く、改善をする場!加美スクール♪

今日は夕方から加美スクールでした!!

一人4年生が休みだったのでいつものようにスクール前の試合をする際には4年生以外のチームがかなり優位に立ってしまうので、今日はタッチ数を制限してやってもらいました。6年生には考える事でより上達をしてほしいと思ったし、ダイレクトでプレーをするには周りを観ておかないといけない事を体で覚えてもらうようにしました。経験をさせていく事で学んでいく子供達だからそれはとても大事な事です。今すぐに上手にするとかではなく、上手になっていく為にこうした場に参加をしているんだという本来の目的を忘れないでほしい。みんなに『どうしてスクールに来ているの?』という質問をすれば100%みんなは『うまくなる為』と答えます。それがどういう事なのか?よく考えてほしいという話を今日はみんなにしました。

子供との対話を通じて感じる事は『対話慣れしていない』という事。本当に最近多いし、中学生であっても対話が出来ない子は多い。それだけ何もかも大人が力を貸してしまっているからで、考える余地がないのでしょう・・・。その事が環境だけを整えて中身が少ないという状況を生むんだと思います。昔は反対で、環境が良くなかった、整っていなかったらからこそ必然的に考えるしかなかったしそうやって昔の人は自分の力で上達していったんだと思います。

現実とのギャップはここです。

環境が整った場所に置けば誰でも変わるのではなく、自分自身がまずアクションしなければ何も変わらないという事。全てにおいて同じ事が言えますが、人から与えられるものばかりを聞いたりやったりするだけでは自分の成長はないという事です。大抵の人はそうやって人から与えられた事をやるから失敗が少なく、当然気付きも少ない。そうやって大きくなっていけばどんどんと失敗を怖がったり恥ずかしがったりしていく。一人の人間の大事な部分は幼少期にやっぱりほとんど決まってるんですね。どんな経験をしているか?自分でしたものか?与えられたものか?などの差によっても大きく変わってきます。

自分の心が動いた経験を持ってしていけるといいですね。そういう意味ではケンカもやっぱり大事です。そうやってお互いに心が傷付く経験も絶対に必要です。自分が傷ついた人間こそが『人に対する優しさを知る』のです。心を傷めない優しさって『自分がよく思われたい』というもの。これは最近の中学生との対話でよく見えます。自分自身が傷ついた経験をしていかないと本当の成長ってきっとないんだろうな〜って思います。

だからってケンカをしろ、嫌な思いをしろ、って事ではもちろんありません。

そういう事ではなく、何事も『最初はうまくいかない』って事です。人とのコミュニケーションだって最初は失敗したって構わない。ただ、その後をどうするか?なんです。同じ失敗を何度もすれば当然信頼はなくなります。でも、一回の失敗で学び、改善をすれば信頼させる人間になります。この違いはとても大きく。『信頼される・されない』という言葉だけではちょっとの差ですが、そうなるには行動の差は本当に大きなものとなります。

みんなが今の生活の中で自分を良くしようと本当に思っているのか?という事を聞けば、ほとんどの子が『何もない平凡な一日』を過ごしていると思う。平凡はとても良い事ですが、だったら失敗はいつするの?チャレンジはいつするの?って事ですね。人間は大きくなっていくにつれて守るものが出来たり、責任が大きくなっていくので失敗もチャレンジもしにくくなるのです。ですが、幼少期に良いチャレンジを何度もしている経験をしている人間はいくつになっても好奇心があり、そういう人間が人を動かすような大きな事を成し遂げているんだと思います。自分はそう考えた時に、守りに入った形で育ってきたと思います。

だからこそ、教える側になった今自分なんかを越えてもらう為の指導をしないといけないのです。自分の基準で伝えると自分みたいな人間で終わってしまうし、それでは良くない事を分かっているのです。自分なんかを越えてもらう為に、出来る事をやるのです。

それが『考える』という事です。今日もメニューをしながらその話を何度もしました。『うるさいな〜。。。』と思っている子もいたと思います。ですが、大人は本来そういうものです。必要な事を伝える際にはうっとうしいと思われるものです。それでも、必要な事は伝えないといけないのです。だって自分が好かれる、良いと思われる為に指導をしているのではありませんから!目的は子供達が成長、良くなっていく為の時間と場にする事です。そこを曲げないようにしないと結局は、その場限りの行き当たりばったりの指導で終わるという事です。

子供には全てが理解出来ない時かも知れませんが、やっぱりこうしたスクールという場に来ている、もしくは預けている保護者の方々も今一度『成長ってどういう事か?』を考えてほしいのです。残念ながらスクールの説明会にはほとんどの方が出席されません。だからこちらのやろうとする事の意図や考え方は伝わっていない方も多いです。

たかがスクールですが、自分は仕事でやっている以上誇りを持ってやっています!

楽しませる事が目標ですが『楽しむ意味』から伝えないといけません。ヘラヘラ笑うだけが楽しいという感覚から変えてもらわないといけません。楽しむ為の『過程』の話が出来るようになる事が何よりも大事なのです。

うまくなっていく為の過程の話も同じです。どうやって自分がうまくなっていくのか?という事を考えられる選手がうまくなっていく選手です。練習という場所が自分にとってどういう場なのか?このメンバーならもっと考えられるはずです。考えた事がないだけです!

アウトサイドのリフティングも、一年前には全く出来なかった自分がどうして今は出来るのでしょうか?考えたからです。工夫をしたからです。本気で悩んだからです。

やるしかないのです。やった事がなかった事だからやるしかありません。考えてやってこなかったこれまでの自分達を考える事で変えていくのです。やって良かったと思える、言える日は必ず来ます。いつまでも試合結果の話だけ、相手の事の文句だけ、のような自分を変えないといけません。何が出来たか?何をやろうとしたのか?そういう話が出来る選手を育てたいです。

がんばります!今日はそういう大切な事に気付かせてもらったスクールでした。