今日は西脇スクールがナイターでありました!!
日中は本当に蒸し暑く、梅雨らしいジメジメした感じになってきました。体も心も重たくなりがちなこの時期ですが、そういう時こそ元気に盛り上げてやっていきたいと思っています。
今日もスクールに来たメンバーと最初一緒にゲームをしましたが、最近は途中から自分は離れるようにしています。子供達だけでなるべく楽しめる空間にしたいからです。ベストは大人が関与するのではなく、子供達だけで楽しめる事です。その為の材料や手段を教えるだけで使うのは子供達という発想でやっていこうと思っています。指導者が入って盛り上げるのも大事だけど、いつもそれだけでは子供達は結局その力に頼ってしまうので、そうではなく子供達同士で楽しんだり、時にはうまくいかない経験をしながら様々な事に気づいてほしいと思います。この西脇スクールには様々な地域から集まってくれている事もあって、そういう事に気づきやすい環境でもあります。子供同士で学びあえる時間って一番素敵で価値がある事なので、その『手助け』をしていきたいと思います。主役は自分じゃなくて子供!!それがズレないようにだけ意識していきたいと思います。
今日のスクールもまずは手繋ぎサッカーからやりました!!
だいぶうまくなってきています。グループを作る早さもそうですが、お互いを感じてスムーズに動く事も上手になってきています。どうしても男女が入り混じると照れも出てきますが、それ以上に一緒にやる達成感のほうが大きく、子供にはそれを体感してほしいと思っています。
最初の頃よりも全体の動きがスムーズなのが成果の表れです。自分勝手だと手も離れるしやりにくくなります。不満に感じる時って『人のせい・誰かのせい』にしている時だという事も子供には分かってほしいと思っています。人が人の文句や不満を言う時は冷静に考えると自分の事を棚に上げている時がほとんど。そんな不満や文句を言っても自分が改善される訳ではないので、そうではなく『自分を高める為の方法』を常に考えられるような思考にしてもらえるような指導をしていきたいと思うし、それは『言葉選び・言葉掛け』で決まると思っています。子供を前向きにさせるのは『前向きにやれ!』という言葉だけでは不可能です。どのように伝えるか?何に向けて話すか?本当に毎回良い勉強が出来ます!!
手繋ぎサッカーをしてからレベル6キャッチをしていきました!!
『どういうボールが受けやすい?』
常に問いかけます。子供達が『成功か失敗か』だけの基準で練習をしているうちは上達をしません。大事なのは『どうして成功したのか?どうして失敗したのか?』を考える力です。これはスクールでどこの小学生を相手にしても同じ事が言えます。変化がある子は『自分で気付く』のです。でも、そうじゃない子はひたすらやってしまう・・・夢中になるという言葉は良いのですが『入り込む』のは良くない。この違いはファルコの中学生のおかげで自分が気づけた大きな部分です。一生懸命にやるだけでは打開出来ない時ってあるし、その時に『がんばれ!』ではなく、冷静に『今、何が良くないだろうね?』と声を掛けられるか?です。自分で自分に向き合わせる回数で子供の成長は変わると思います。
今日は5年生の伸之助くんがレベル6完全クリアをしてくれました♪4年生の龍之介くんはレベル6到達の16回!!2年生の翔太郎くんもレベル6到達の15回でした!!龍之介くんと翔太郎くんは兄弟ですが、二人揃って大きく変化、成長しているのがよく分かります。ボールを触る感覚、だいぶ分かってきています!!5年生の多井くんもレベル6到達の15回!!まだ3回目ですが早くも感覚を掴んできているようです!!
次はリフティングをしました!!
まずは検定をやりました。今日は自分から見てほしいと懇願してきた6年生の陽向くんを担当しましたが、ずっとファルコの中学生とやってきている事もありやっぱりボールに対しての気持ちや考え方が変化してきているのがよく分かります。広いコートで試合をする経験もしていく中で『ボールを大事にする』事が理解出来てきています。そういう自信も芽生えてきたからなのか?自分から頼んできたのは大きな変化の一つ。ちょっと前の5年生の時は隠れてコソコソがんばっているタイプだったので・・・(笑)
みんなもお互いに見ながら、教え合いながらやれている所はどんどんクリアをしています。なかなか越えられない組はあるけど、それは絶対に『教え合い・学び合いがない組』だと断定出来ます。一緒に考えれば必ず両方が成長していくものです。その大切さも伝えていきたいと思っています。
最後はフリーの測定をやりました!!うまくいかない子もいただろうけど、自分は毎回うまくやれ、なんて思っていません。ただ、『今日のうまくやれない中でも精一杯やれたかどうか?』だけです。自分がうまくいかないと思った瞬間諦めるのか?それでもやるのか?の差によって『次が変わる』のです。だから『今日はあかんかった〜・・・』と言う子が毎回いますが、コーチはそれを絶対に否定せずに『そんな日もあるよ!だけど、精一杯やれたかどうか?やと思うよ。』と言います。子供にも良かった、悪かった、じゃなくて精一杯やれたかどうか?にこだわってほしいと思います。
その後はドリブルをして、パス交換をして、最後のゲームをしました!!
ゲームはまた2ボールでやるようにしました。ここでの意図は『全員が何かをしようとする状況を作る為』です。『動け!!』と言っても何をしたら良いか分からない・・・というのが子供の本音。だからこそ『何か出来ないだろうか?どうすれば良いだろうか?』が考えられる状況を与える。これが指導者にとって一番大事な部分。
止まっている子がいれば『どうしようか?何か出来る事はないかな〜?』とだけ問いかけます。何が良いとか、何をしなさいとは言いません。自分で考え、自分でやってみて、自分で気付く。このサイクルをやっていると自然と『今ので良かったかな?』と自問自答するようになるのです。これが他のスクールでも起きている成果です。ここでも間違いなく成果が出てきています。ボールを持つのが得意な子はうまく周りを使い、一つの事しかまだうまく出来ない子も、その一つを精一杯やろうとする。
途中止めて『何が大事だろうね?』と聞くと、
『声!!』とみんな。
『どういう声???』と聞くと、
『呼ぶ声とか、指示とか、助ける声!!』とみんな。
『そしたらその大事だと思う声を今出せている人は???』と聞くと、誰もいなかったので、
『大事な事みたいだからやってみようか!!』と再度やってもらうとかなり意識的に声が出て、活気も出てきました。ちょっとずつですが、こういう質問に対して考えて行動する習慣が出来つつあるので、この調子で自分達の環境を『デザインする力』を持ってほしいと思います。
コーチは『額縁』だけを与える。中の絵、色、大きさなどは全部子供が考えられるような、そういう環境作りをしていきたいと思います。