「押さば引け、引かぱ押せ」の解釈

△◯□で解釈すると、

「押さば引け」は、
押すときに引く動作を行うこと。
押すときに引く動作を行うので、◯ができる。
押してから引くと、△→△で◯ができない。

順番は、
1.押そうとする(△)。特に腕を押す箇所まで動かし、動作をわかりやすくすることで△ができる。
2.腕はそのまま押しながら、身体を寄せる(◯)。腕を身体に惹きつけるので、形は引く動作になる。(よって、押すことと引くことが同時となっている)
3.そのまま身体を前に出し、相手の身体が自分の身体に引っかかる。(□) 

押すときに、引く動作をすることにより、◯が入っている。
押すときの位置を変えずに引くことが重要。(◯を作るため)

同様に、
「引かば押せ」は、
引くときに押す動作を行うこと。
引くときに押す動作を行うことで、◯ができる。
引いてから押すと、△→△で◯ができない。

順番は、
1.引こうとする(△)。腕だけで引こうとした方が良い△ができる。
2.腕はそのまま引きながら、身体だけを引く方向へ先に動かす(◯)。腕が身体から離れるので、形は押す動作になる。(よって、引くことと押すことが同時となっている)
3.そのまま自分の身体を動かし、相手の腕が引っかかる。(□)

上の2通りは前後の崩しを起こすが、これで全部となる。
あとは、上下左右に変えると、全ての方向に応用できる。
どちらもやりたいことと、逆の動きを内包すること(抜き)で、◯を作る方法となっている。(習得1)

簡潔な文だが、的確に無駄なく技の起こし方を説明している。
ここから技の原理を見いだせれば、あとは応用にて武産となるはずだ。