今日は早朝から良い天気に恵まれた中で、ルーキーリーグと練習試合を行う事が出来ました!

1,2年生でまた準備からしっかりとやってもらう事にしていたのですが、やる前に一旦集まって全員で確認をしました。『準備は何の為?その為にどうする?』という事を再度確認しました。今は全ての行動にそういう考え方を持つ事をやっていきたいと思っているし、その為にはマメに確認をしなければなりません。今日はその為の練習という意味も持ってやってもらいました。今はチームとして2年生リーダーを育てようとしている所です。リーダーがどういった目線で全体を観るか?は非常に重要です。今日の試合中でも再三言ってる『入り込むな!』という言葉をみんなは意識しなければなりません。広く、全体を見れる、全体から考えられるようにならないと本当に良いアイデアなどは出てこないものです。

準備ってどこまで?という事にもなるのですが、コートのライン引きだけ出来たら終わり、という感じの子が多くないでしょうか?試合をする、大会をする時にはそれだけでは成り立たない事も学ばないといけないし、今日も終盤はみんなで固まってウダウダやっているシーンが多かったし、最後に話をしたけど『もっと出来る事はないだろうか?』を自問自答出来る選手になってほしいですね。

そこから3年生も合流し、アップはその3年生を中心に行ってもらいました!

3年生は全体をなって何かを行う自信が深まっています。その姿を見た1,2年生もそうなりたいと思ってはいるし、口には出すのですが、『それだけ』では変化はしません。そうなりたければ、そうなる為の努力をしないといけないのです。些細な事でもあっても、確実にやっていく事を積み重ねる。進歩の近道って結局それしかないんですよね。。。

スタメンを決めてもらい、そのメンバーで仕上げの5対5のメニューをやっている時に『これが選ばれたメンバー????』と首を傾げるような雰囲気。誰も、何も言葉を発していないというぐらい静かで、やってやろうなんて気持ちはほとんど見えませんでした。。。ですが、やっぱりこの1,2年生って『自分が痛い目に遭わないと気付かない』という事がよく分かってきました。むしろ、そういう経験をしっかり積んできていないので失敗、うまくいかないという状況に本当に弱いです。『なにくそ!』って顔を上げられる選手が一人もいないと言っていいぐらい過敏に傷付きます・・・。だからこそ、その時に伝えていくほうがより効果的で、将来的にも残っていくという事が見えてきているので、敢えて雰囲気の悪いアップ時には言いませんでした。ですが、試合を始める前には試合に出ていない2年生には伝えたし、考えてもらう事はしました。

今日の相手は神戸の王子FCさん!

リーグに新加盟してきたチームですが、大柄な子も多く元気のあるチームでした。アップや指導者の声掛け、子供との距離感みたいなものを見ていればどういうチームかはよく分かるものです。今日は参考にするという事ではなく、一つの考え方という事を見せてもらえたし、一緒に観てもらった堀金コーチともよく話を出来たのですが、『絶対に育成年代でしたくない事』へのこだわり、形は見えました。

久しぶりの試合という事もあって、しかも良い天気の中でやるという事で相変わらずテンションの低いスタメンメンバーは相手の元気な勢いにひたすら受け身状態となり強気に勝負していくような選手が一人もいませんでした。みんな何かに怯えているような感じで、声もなく、お互いを感じる事もなく、ボールが近くにある時『だけ』何かをがんばっているだけの流れでした。全てが『やっているつもり』『整えているつもり』だから表面上のごまかしなんてすぐに剥がれるもので、セットプレーのコーナーキックから無責任なマークの連続にドンピシャで合わせられ、それが1回ではなく、2回も、3回もフリーで打たせているシーンが多く、中では改善どころか下を向くだけの弱いハートをモロに出していました。

当然ですが、普段の練習でも『負けないぞ!』って気迫だったり強い気持ちでやっている事が少ない1年生。負けても仕方がないや・・・と勝手に割り切る子が多く、なかなか気持ちの面って上がるものではありません。でも、繰り返しやっていく中で『このままではいけない』って心から思う時が来るので焦るつもりはありません。ただ、チームという中でやっている以上は自分の弱い都合を抜きにして『みんなの為に!』という気持ちは絶対にいるのですその必要性がいつ伝わるか?は分かりませんが地道にやるしかないですね!

前半は袋叩きにされ、4失点。暑さに加えやられているというストレスから全く元気のないメンバーに初めてアップの時の話もしました。『目先の事しか見えていない状況でうまくいこうが、失敗しようが何も残らない。どうなりたいという形をメンバーで合わせないといつまでたってもこの状況は打破出来ないぞ』と。ここで勝つ事、負ける事に一喜一憂しないで、もっと大事な『今チームの為に何が出来る?』という事を試合中にも問いかけられるようになろう!という事で送り出した後半は早生まれの力もあって、元気さが出てきたし良さが出るようになってきました。その結果2点を返し2−4でしたが、試合にはそのまま敗戦でした。

ただ、やっぱりうまくいかない時間帯を少しでも早い段階で修正していくという事への挑戦は前向きにやれたと思います。自分が、指導者が目の前に一喜一憂すると多くを見逃します。大切な事を見逃して、結果という事だけでは育成とは言えません。王子FCさんのおかげで大切な事に改めて気付かせてもらえました。

そこからは加西中さんとの練習試合でした。ここでも『中学校の部活』という環境がどのようなもので、どうなっているのか?がよく分かる良い機会にはなりました。

一日を通して、全学年目先の事に入り込んでいました。

ちょっと先まで見えたり考えれたりしていたのはやはり3年生ぐらいかな?!2年生の中でも『うんうん!!』と良い兆しが見えている選手も半分ぐらい。1年生にはとにかく経験を積んでほしいから今の評価なんてあってないようなものですし気にする事もありません。ただ、うまくなりたい、強くなりたいという純粋な気持ちさえあればきっとどこまでも良くなれるはずです!

みんなは夏の大会を応援したいと思われる、応援されるチームになりたい。そして中でやっている選手同士が楽しんで、笑顔で終えたい事を合言葉にしています。その為にどうするのか?という事を考え、今という時間をどう使っていくのか?本気で考えていきましょう!

人間、どういう状況になっても最終的には『個々の考え方次第』なんです。自分にとって大切な、必要な、って思える人間はどこまでも成長していきます。でも、どこかで人のせいにしたり、環境のせいにしたり、言い訳をして逃げたりするとそこが頂点で下がっていくだけなのです。どちらの人生を歩みたいのか?育成年代の一番重要な今だからこそ、そこに真剣に向き合って考えてもらいたい。夏を前に、再スタートのつもりでがんばっていきましょう!!