一つ素晴らしいエピソードを思い出しましたので、
ここに記させていただきます。
先日、石鎚山・弥山(標高1972メートル)のところまで
大阪楽心会のみなさんと登り、
弥山から往復約30分のところにある天狗岳
(標高1982メートル。ここが石鎚山
(西日本)最高峰地点となります)に
一人で両サイド崖の悪路(修業の道)を登拝して来ました。
その天狗岳にお参りしている間、
大阪楽心会の比較的山登りに慣れた方2名が
私の荷物の番をするために弥山に残っていて下さり、
他の方は先に山を下りておられました。
で、無事天狗岳より生還し、
一気にお山を下りて行きました。
私は下りの場合はマイペースで一定のリズムを保ち、
一切休憩しないという歩き方をしておりますので
(過去10年間の遍路修行から導き出した
「歩き遍路のコツ」の一つであります)、
マラソンが趣味で体力のあるおじさん以外の
楽心会メンバーを追い越し、
成就社(標高1300メートル付近にある
石鎚神社の施設がある平地)に一人で着きました。
成就社に着き、石鎚山を見上げると、
綺麗にお山の頂上が見えていました。
私たちが登り始めた時は小雨、
雨が止んでもずっと濃霧で、
頂上からの風景も真っ白でした。
私がこの写真を撮影していた場所には、
60代男性と50代女性の登山家のような
格好をした方々がおられました。
女性の方が
「あ〜あ。成就社まで下りて来た時に、
いいお天気になってもなぁ・・・
頂上からは(濃霧で)何にも見れなかったし〜」と
残念がっておられました。
私も正直、残念だと感じていました。
昨年登った時と同じ状況でしたし。
今年こそ、頂上で絶景を堪能したいと思っていました。
すると男性の方が、
「そうだねー。だけど【終わり良ければ全て良し】だよ。
さ、ロープウェー乗って帰ろう!」と、
満面の笑みで颯爽と去って行かれました。
私はこのおじさんの方って、
ほんと器(心)の広い、凄いお方やなぁ。。。
と感じました。
確かに、どんな天気であっても
霊峰であるこのお山に登拝のご縁があり、
しかも何事もなく無事にお山を下りて来れただけでも
有難いことなんやしなぁ。
【ありのまま】を受け止め、
いつでもどこでも朗らかに生きる。カッコいいなぁ。
なかなかそんな風に思えない・・・
自分の勝手・わがままで、
人の気だけではなく、
天の気にまでケチつけて不足不満な訳です。
果たしてそのような心の在り方で、
私たち人間は、
真の幸福を手に入れることが出来るのでしょうか。
私自身、まだまだ器が小さい・・・
修行が足らんなぁと改めて反省懺悔した
良い出来事となりました(ー人ー)。
きっと人生そのものも、
こんな感じで最後の最後で「いいお天気」という心境になって
「ALL OK!」なのが最高なんやろーなぁ〜(^^)♪