今日はナイター練習では昼間のメンバー以外でやりました!!

全員に関わり、全員の思いを確認しながらやりたいと思っているこの夏。時間を大切にしたいと思います!昼間のメンバーには『覚悟のなさ』を感じました。がんばっているのは分かっているけど、そんなの誰もがやっている事。どこまで腹をくくってがんばれるか?という所へ真剣に向き合ってもらえないとメンバーを分けた意味も価値もないという厳しい現実を伝えました。みんなの代表で行くならば、また遠征費だってタダではないのですからそれだけの価値を持って帰られるか?は参加するみんなの考え方次第だと思います。メンバーにはメンバーだからこその悩みを、そしてメンバー以外にもまた同じようにあるそれぞれの悩みを少しでも解決していきたいと思いました。

また昼間の卒業生の姿勢を見たり、考え方を見たり聞いたりしても、やっぱり目指しているものとは全く違うという現実。思っているだけではダメだし、やっている『つもり』ではダメ。まだまだ自分自身の指導者としての力のなさを痛感するばかりだったので、ナイター練習への自分の覚悟はしっかりと持って臨みました!!

とは言っても気合いを入れるのではなく、このメンバーにだからこそ伝えるべき事を考えました。

遠征には行きたかったかも知れません。でも行けなかった・・・・僕達は何かが足りないんだ・・・って悲観的になっているのではないだろうか?という思いもありました。また最初から『どうせ僕なんて・・・』って考え方の子もいると思います。いずれにしても悲観的な所からは何もプラスなものは生まれないし、『根本』に向けて話していかないといけないと思ったのです。

そこで練習は最初からいきなりゲームをしてもらいました!!

『さぁ!!最初から試合をやろう!!!』とコーチ。

『???』

ってみんなの反応。

そしていざゲームをやると、形式ばった形の中で『かたい雰囲気、かたい言葉、かたい動き・・・』の連続。

10分やってもらってから集めました。

『ねぇ?コーチがどうして最初にゲームをしようとしたか分かる???』と質問。

みんな一生懸命に悩み、

『いきなりでどんな動きをするのか観る為に』
『チームの為にやれているか?を観る為に』
『どこでがんばれているか?を観る為に』
『自分発信しているか?を観る為に』

というような意見が出てきました。その意見を聞いて『そうか〜・・・』って思いました。

結局、目の前の子供達は『自分に支配されている』という事。上の意見は全部どこかで、いつか自分がみんなに言ってる事なのです。それを『正しい』と感じ、こなそうとする。だから、こなす事が習慣化され、『自由』がない。そういう環境下で育ってきている事を改めて実感した上で、

『みんなにとってのサッカーって何???』
『がんばらないといけない、強くならないといけないっていう修行の一つなの??』

と聞きました。

みんな何も答えられませんでした。

みんな、知らず知らずのうちに周りに色々な期待を掛けられて大きくなってきているのです。

『お前ならやれる!』
『もっとがんばれ!!』
『負けるな!悔しくないのか?』

なんて風に・・・。

そして、その期待に必死に応える事が『がんばっている形』になっているのです。今日、高校生にもそういう選手が多かった現状を観て確信しました。

『みんなのがんばる原動力って期待に応えようとする事なのか・・・』と。

みんなサッカーを好きでやっているのか?

という言葉にハッキリと返事出来ない現状。期待という魔物に押しつぶされる日が必ず来ます。中学生だけを見ても、1年生で新鮮にがんばり、2年生で要領と努力を覚え、3年生で結果というものを残したいとがんばる。そうやってやり遂げた後、再び高校生になると1年生という一番下のカテゴリーになった時に気持ちの糸が一気に切れる人間がほとんど。

自分が何の為にがんばっているのか?を見失う選手。

気が付けば、振り返れば、仲間と一喜一憂した時の思い出しか残っていないような現状・・・。

それでは前へは進めません。勝つ事は大事ですが、自分自身に勝ち続ける事。そして、その自分に勝つには『本当に好きな事』でないと勝負も出来ないという事。ずっと好きで続けるものがサッカーであってほしい。鍛える為の道具、努力する為の道具、ではなく『理由もないぐらい好きなだけ』のものであれば誰もがプロにだってなれるんだと思うのです。

辞める選手というのは体よりも心が折れるのです。本当に好きな選手は辞めずに一生関わっていくものです。コーチはそういう選手、人間を育てたいのです。自分に合ったレベルを選べて、生涯ずっとサッカーをやれる人間。余暇でいいし、息抜きでいいのです。でも、『好きだから』やってほしいのです。

やらされる、強くならないといけない理由なんて一つもないし、誰にもない。

好きならそうなりたいと自然と思いが湧いていくるものでしょう。

遠征メンバーじゃないからダメなんじゃなくて、サッカーを自分の本当の気持ちでやっていないから良くない。ごまかせばいつかパンクをする。今の自分の気持ちと、今日の後半にやれた『純粋な気持ちで取り組むゲーム』を忘れないでほしい。

幼稚園児の時のような『好きだから』って気持ちだけで動いていた時を思い出そう。
『やらなければ』でやってはいけません。成果など残りません。

息苦しいサッカーを見てるぐらいならグランド横にいるカブトムシを見ているほうが楽しい。そう言うとみんなの内面が少し変わりました。

ちょっと違った側面から指導しないといけない時期なんだな〜って思いました。

『卒業生』

にこだわっていきたいと決意します!!がんばります!!