日本ではじめて自然栽培の給食を取り入れた学校「羽咋市」。
農薬に頼らず、自然栽培を選ぶことは、戦争に反対する意思表明でもある。
投稿者: 加藤美希
日本ではじめて自然栽培の給食を取り入れた学校。
石川県羽咋市。
「自然栽培」とは肥料・農薬には頼らず植物と土の本来持つ力を引き出し、永続的かつ体系的な農業のこと。
まだまだ慣行栽培の農産物の供給が圧倒的に多いが、「自然栽培」「有機栽培」は、慣行栽培のものよりも環境にも身体にやさしい。
という認識は公認のものになりつつあるのではないだろうか?
しかし、自然栽培の米や野菜はまだまだ手に入りにくい。
そんな中、石川県羽咋市が2016年1月29日、
日本で初めての自然栽培の米と野菜を使った給食
を市内全小中学校の児童・生徒1455人に提供した。
メニューは
ーごはん
ー菊いもとにんじんのキンピラ
ー能登の里山汁
使用された米、菊いも、にんじん、里いもは自然栽培農法で収穫されたものを使用。
給食当番_(3585013233) (羽咋市HP:http://www.city.hakui.ishikawa.jp/syph…/www/info/detail.jsp…)
その羽咋市は、どんなところなんだろうか?
将来的には、全国で自然栽培の作物を使った給食を食べられる日がくるのだろうか?
世界農業遺産登録
2011年6月、石川県能登半島の「能登の里山里海」が日本で初めて世界農業遺産に登録された。
世界農業遺産とは、2002年、食料の安定確保を目指す国際組織「国際連合食糧農業機関」によって開始されたプロジェクト。
目的は、近代化の中で失われつつあるその土地の環境を生かした伝統的な農業・農法、生物多様性が守られた土地利用、農村文化・農村景観などを「地域システム」として一体的に維持保全し、次世代へ継承していくこと。
「能登の里山里海」HPによると、
「能登は、地域に根差した里山里海が集約された地域であり、
今回の「能登の里山里海」の認定は、その総合力が高く評価されたものです。
農林水産業とそれに関連した人々の営みのすべて、
いわば能登の里山里海で育まれる暮らしそのものが「世界農業遺産」として認定されたのです。」
つまり、羽咋市のある能登半島は、
生活そのものが、維持していく価値のあるもの
と認められ、それを生かした地域づくりを世界で推奨されたのである。