今日は加美スクールの日でした。

中学校の体育祭を終えたばかりではあるのですが、スクール生である小学生のみんなはまだ運動会を控えています。なので、到着する子から『あ〜疲れたわ〜〜〜』なんて言葉が飛び交いました。

『コーチは楽しくやろうとしているのに、そういう言葉を出すなよ〜!!』って言いましたが、当然子供の世界で疲れているのは事実でしょう。だから、疲れている中でもサッカーをやる、ボールを触る時の自分は別腹のような感覚になってくれるかどうか?が自分の目指す所です。

『じゃあ今日はゆっくり休んでいいよ!』って言うと、

『絶対やるし!!』という言葉。好きな気持ちずっと大切にしてほしいし、こちらも大切にしたいと思います!

今日も最初はレベル9キャッチをやる前に、レベル6までの段階をお互いに教え合うような時間を作りました。

自信のある子が先生となって、残りは生徒となり、自分の学びたい先生を指名して教わる。自分の楽しそうな雰囲気、空気を出せば生徒は集まってくるという事が分かっているみんなはプレーの手本をしながら笑顔でやろうとがんばります。ただ、余裕がない今はひきつって笑います(笑) でも、どういう形にしろ、見ている側には伝わるので、自然と選ばれる先生というのは決まっていきます。選ばれなくても、自分は自分を磨いていれば、自然とまたその姿勢に惹かれて寄ってくる人は出てくるという事。

子供同士でやっていきたいと思っているスクールの場でも、やっぱり子供は教え方が上手な子も多くいます。そういった意見なんて聞かずに『大人が主役』になってしまう場面が多いのが現実。そして、いつしか大人の言う事だけを聞いている子供が増えているのが現状。ここを打開していく為にも、子供が主役になるという時間を当たり前にしていきたいと思います。

まだ加美スクールのみんなは、『失敗を恐れ、恥ずかしがっている』傾向が強い。

だから人前でやるとなると一気に出来なくなったり、意識過剰になる。自然体で出来ない。こうしてみると試合でも、『特別な日』と考えてしまい、いつものプレーが出来ない子って多いと思う。だから、この根強い根底の部分から動かしたいと思っているから、時間がかかるし、見た人はコーチが何もしていないと見えるような状況を敢えて作りながら(実際は、もちろんきちんと意図的にやっています)、子供の変化を促していきたいと思います。

レベル9キャッチ、リフティングを同じような形で、『教え合い、学び合い』のスタイルでやりました。子供同士だと学んでいる子の表情もすごく良いのです。もちろん教える側も先生って立場になってうれしそうですし。こうやって出来る子が苦手な子をサポートし、自分が出来ない事はまた違う子に聞く、もしくは教えた子に違う事は学ぶ、という形が出来れば最高だと思います。

リフティングの技もそれなりに増えてきました!

今日もスクールが始まるまでの時間も、いつもは試合をしているのに今日は各自で『技の練習』を積極的にやっていました。質問もありました。たった一回で学ぼうとする子が増えています。

この意欲は成長へ直結するものだと思います。うまくいく、いかないラインを見つけてギリギリの所で練習出来るかどうか?が肝心です。うまく出来る事ばかりを何度やってもそれ以上の成長はありません。自分に合った、自分のタイミングでステップを上げていく事が出来るかどうか?その為には『自分の現在地』を知らないといけない。どの段階で止まっているのか?どうしないといけないか?です。

分かり始めている子も出てきています。表情、取り組み方に変化が出てきています。やらされる、からやっている、に変化しています。みんながどうなれば自然とスクールの活気は出ます。そうなるように自分もアプローチを考えていきます。

近寄りすぎず、離れすぎず。

自分が大人として、指導者として一番的確な立ち位置にいられるようにしないといけない。

これは本当に難しいと思うけど、それが出来ないと子供になってほしい形になってもらうのも不可能。まずは自分が出来る事をしっかりと出来るようになるのが先決。子供は信じてがんばってくれているので、これからもこのメンバーのがんばりを引き出せるように、自分から前向きに取り組めるような環境を提供していけるようにがんばりたいと思います!