今日は朝から練習試合の予定でしたが、天候不良とグランド不良もあって中止。練習となりました。

とは言っても、今はこうして出来るだけ多くの時間を子供達と共有出来る事で多くのメリットを感じています。なかなか全員が自分の意思でサッカーをやる、という一見当たり前のような事が出来ない事によるギャップを感じる中ではありますが、それでも悲観的に捉えるのではなく、どうやってこの先の指導をやっていこうか?という自身への課題と課してがんばっていこうと思っています。

今日は昨日のミーティングで話をしたような事。『予測力・判断力・決断力』という良い人間になる為に必要な事をどれだけ実践出来るか?という事で最低限の事を考えたり条件付けをさせた上で、なるべく自分達でやる機会を与え、本当に自分で、自分達で出来るか?というのも試してもらうようにしました。

最終の終わりには、フロアだけを自由に空けてそれぞれに何をしても良い時間を与えてみました。これもファルコとしては今までやらなかった事ですが、そこで見えるみんなの良い表情が自分にとって『今日も指導が出来るのが本当にありがたいな〜』って思える時間となりました。

今日は序盤はまたボールコントロールを中心にやりました。

ボールを触るという事を当たり前に出来て、しかも自分の意思で考えてやれるような状況にしたい。しないといけない。その重要性を伝える意味でも毎回必ずやるようにしています。ここで、『ヒント』を与えておけば、各自が自主トレをする際の内容もきっと変化してくるはずです。自主トレの質が高まればハッキリ言って全体練習よりも価値がある事も多いと思います。その質が高まるならば、毎回の練習も半分の時間は自由に与えるという事も考えています。みんながどういう気持ちでサッカーボールを触れるか?仲間、相手をどう感じ、どう使うのか?というような事が整理されてくればきっといつか出来ると信じています。

自分は最近、目の前の子供がすごく変化していくのを感じます。それは自分の見方もあるかも知れないけど、一人一人の気持ち、考え方が変化してきているような気がします。どこで?何の?きっかけを得たかは分かりませんが、こちらとしたらそのきっかけになるものを与え続けるのが役目でもあるから変化はうれしいものです。

序盤、全体でやった後に自由に取り組む時間を与えました。ただし条件として『リズムを変える・自分で工夫をする(自分なりの表現の仕方を持つ)、2つ以上の事を同時にする、考える状況でやる』という事を入れるようにだけしてもらいました。

そこからは各自で道具を使ってやってもらいました。様々な工夫をしながら、自分がいつもやっているものとは違う何かをやってもらいました。やる前にはいくつかヒントとなるメニューも教えました。それをベースにした練習法を自分達で考えたりしながらやっている姿は良かったですし、そういう『何かを生み出す工夫』は常にやってほしいと思います。

その後にゲームを自分達で運営してもらうようにしたのですが、その前に全体で集まり、一つだけ質問をしました。

『サッカーにおける良い判断って何???』

という事です。相変わらず意見があまり出ませんでした。最初にがんばって意見をしてくれたのは2年生の三好くん。勇気はあったと思うし、積極性は本当に大事です!仲間との相談をOKにしたので、周りと相談しながら答えを出してもらうと10分間で多くの答えが出ました。やっぱりみんなの頭は考える為にあるし、それだけの力があるのです。正解は今回は一つしかないという事も伝えていたのですが、こうやって色々な意見がある事に意味がある。みんなで相談し、みんなでそれなりに納得して意見にした事に意味がある。もちろんその中で正解を出したグループが2つあったし、その事にも意味がある。この集団がちょっとずつですが、確実に前に進んでいる事を感じる時間でした。

そこから選手だけでチーム決め、ゲーム、運営、審判をやってもらいました。

全体を色々な角度から見守りました。ゲーム自体で言うと、2年生が一番『逆の発想』というものを出そうとしていました。3年生には一番勝利を目指す欲が見えて熱があった。1年生は積極性が一人一人高かった。それぞれの学年の良さみたいなものが子供主体だとよく出ていたし、引き出せていた。

試合の合間、チームの交代、移動なども、やっぱり自分達でやるから早くしようとか、みんなに迷惑を掛けるから、みたいな気持ちがあったように見える。ほとんど合間の時間を作らずにスムーズにやってくれたのはみんなの良さだった。最初は3年生が審判をするって言い出していたのですが、『それも逆の発想をしてみよう!』って事で1年生に仕切らせるような形にもしていた。工夫をすれば必ず成果が出る。緊張した様子の1年生も運営を任される事で自信もつく。そうやって成長していくものです。

3年生は、親、大人のように『年上だからやってあげる』という感覚を持つだけでは下は育たない。大事なのは、育てるプラン。育てる過程。育てる時間。よく分かってきているみんなです。

そのままゲームをやってもらい、時間が来たので一旦終了。

そこから1時間は自由に使っても良いという事で、自分も数名と一緒にリフティングの技にあれこれ挑戦してみた。自分の周りにも興味を持った子が集まり、一緒にやっていると、センスがある、すぐに出来る、出来そうになる子も多く、3年生の晴貴くん、2年生の太陽くん、翔大くん、駿仁くんなどはすごく器用にやっていて、自分で興味さえ持てばどこまでも技、視野、考え方が広がっていくだろうと思った。気がついた時には1年生も多くいて、1年生も遠慮と緊張もしながら近くで一緒にボールを触ってくれていた。

自分は選手との距離感をすごく気にしないといけない。変に距離を離し過ぎてもいけないし、近すぎても良くない。場の空気や設定によっては離れる時もいるし、近い時のほうが良い事もある。個別に話を聞ける時間も増えているし、みんな前向きな姿勢を持っている。今の空気は本当に良くなってきている実感があるので、このまま質を高めていけるように常に変化、成長になる材料は与え続けていきたい。各自によって違うだろうけど、それを自分なりに『工夫』をしてやっていきたい。

選手に言ってる事は自分への課題といつも同じだから一緒に成長するつもりでがんばっていきます!