大河ドラマ「真田丸」、毎回観ています。
堺雅人さん演じる真田信繁(幸村)は、主人公の割にキャラが薄いですね。
あんまりアクが強くなくて、みんなが「話しかけやすそうな」感じ。
何というか、「中立的」とでも言うのでしょうか。

この「真田丸」では、信繁が大阪城などで「知り合い」に出くわし、「何々様!」と再会を喜び、一緒に歩きながら大事な情報やその後の話を聞く…というシーンがよくあります。
私は、このシーンがあるたびに「いいな〜」と思ってしまいます。
私だったら、知り合いが気づいてなかったら柱の影に隠れてやり過ごしちゃいそうだし、避けようがなくばったり出会ったら「おお…では御免」と逃げてしまい、情報を聞くことなく終わってしまいそうです。

ばったり会った人と逃げずに(向こうに避けられることもなく)会話する。
まあ現実には、みんな柱の影に隠れたり、「では御免」と去ったりもしてるんです。あれはドラマの世界です。
でも、信繁のあのキャラの中立性、皆と対立せず仲良くやれる術には憧れます。私には逆立ちしてもできませんので。

同じく堺雅人さん主演の映画で、「南極料理人」という作品があるのですが、こちらもまた主人公のキャラが薄いです。
で、キャラの濃すぎる他の人たちに頼られながらにこにこと料理を作る。
ホンモノの南極料理人さんが書いた原作も読みましたが、彼はめっちゃキャラが濃いんです。勿論ケンカもするしキライな奴もいます。
だから、ありえないファンタジーと知りつつ、「中立的キャラで皆に慕われる」っていいなあ……と画面の向こうに思いを馳せるのでした。

あ、堺雅人さんは「リーガルハイ」みたいな濃すぎる演技の作品もいいですよ!

bako