今日は朝から午前の練習を行ないました!!

中間テスト休みに入ったメンバーがまた半分近くいたので残りのメンバーでの練習という事になりました!昨日の夜は3年生のメンバーと保護者の方々との懇親会を開きました。そこで、自分は保護者の方々に多くの勇気をもらいました。厳しくも温かい言葉をもらい、自分が保護者のおかげで成り立っている事も改めて認識させられました。とても楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。自分はこの3年生のメンバーとの時間で多くを学ばせてもらいました。毎年それぞれの学年から色々と教わるのですが、今年の3年生には『一体感』というものを教えられました。親子バレーの運営や遠征、試合メンバーを決める時の事など、3年生が曲がりなりにもみんなで協力をしてくれて、最終的には怪我で最後の大会に出れなかった主将の為に引退試合をみんなの同意で行う事が出来た事など、一つになるという事の大切さを教えられました。一人一人が優しく、気遣いのあるメンバーに成長し、その成長の足跡を振り返りながら感謝の言葉を述べていると・・・・やっぱりこみ上げてくるものがありました。自然とそうなってしまうのは、それだけ自分なりに日々全力で取り組んできた証拠でもあると思っていますし、その事は誇りにしたいと思います。

そんな3年生の背中を観て育ってきた1,2年生にはその3年生以上のチームを目指してほしいし、その為にまた出来る事を学ばせてもらった中から伝えていきたいと思うし、スタッフも今後より多くの努力をしていきたいと思います!

そんな昨日から今日はまた良い天気に恵まれた午前中に練習という事で、最初に話をしたのは、

『後悔というものは悪い事ではない』

という話をしました。自分はずっとやり残した事を『後悔』だと思っていました。ですが、後悔する気持ちって今までがんばれていなかった事をがんばった後にする事が多いです。つまり、自分がどこかで前向きに変わったからする気持ちなんだと思うし、良くなっていけばそれに伴って欲も増える。だからどんどん欲が増えていけば常に足りない何かを自覚するし、いつまでたってもその足りないものというのは埋まらないものだと思う。人間の成長に終わりはないからです!そう考えた時に、『もっとあの時やっておけば・・・』って思う事もあるだろうと・・・。実際は、その時には思いつかなかっただろうから後悔の対象にはならないかも知れないけど、やっぱり後悔もあって人は明日を変えようと思う事だってあると思う。

だから、後悔って事をマイナスに考えないでほしいし、ファルコで人間として、選手として完成して終わるのではないから後悔を残してでも、次のステージでがんばってほしい。だから、欲を常に持ってがんばってほしい!という事を話しました。

今日は、自分は午後には岡山の作陽高校さんの練習に参加させてもらう3年生を連れていく為に途中までしか練習には帯同出来ませんでした。残りの時間は今中代表に任せていたので安心していたし、自分は出来る事を出来る範囲で精一杯やるだけです。

ボールタッチの所で子供を観察し、伝えたいものと発見していくものを両方常に見つけながらやっています。おかげでみんなのボールタッチは明らかに変化してきました。昨日の練習試合でもその成果は見えたし、落ち着いてボールを触る、プレーをする時の選択肢が増えた、動きながらのプレーの精度が高くなったというような成果が出てきています。でも、まだどこまでもボールとの関係性は上げていけるのです。理想は『手で扱うように足で扱う』のですから!もちろん常識で考えたらそんなの出来っこありませんが、そんな常識の中でみんなはトレーニングしていると『これは出来る、出来ない』だけで分かれてしまうし、面白くもない。出来ないかどうか?は最大限の努力をしてみてから、自分自身が決めれば良い事なので、そこまでは全員がそうなる事を目指してもらいます!!

笑顔が失われないように雰囲気にも気をかけながら序盤の1時間をしっかり一人に一個のボールの関係でひらすたこだわりながらボールを触り続けてもらいました!

そこから途中で任せて、岡山県に移動しました!

カンダサッカー場(旧津山スポーツセンター)で作陽高校さんの練習試合があり、今は4カテゴリーにも分かれているチーム(部員157名だそうです!!)が時間差で練習試合と練習を行うという事で今日参加した3年生の二人(田中くん、逸希くん)はBチームのカテゴリーに混じって試合をさせていただくという貴重な経験をさせていただきました。試合までには作陽の先輩方に色々と練習をしてもらっていました。

その間は自分は野村監督とずっとお話させていただきました。テーマは『田舎の改革』です(笑) 野村監督は話が大好きで、自分もコーチをしてからそうなりました。色々な事に興味を持ち、その興味がどんどん深くなっていくと目を付ける場所が変化していきます。そんな中で出会う人達と、その興味の話をしていく事でまた新しい繋がりが増えてどんどんと話せるようになりました。昨日の3年生の保護者の方々との時間もそうですが、一人一人と話せばそれぞれの思いがあるし、だからこそ今もチームの子供とはなるべく一人一人と対話するような時間を多く作ろうと努力しています。野村監督は独特の感覚をお持ちの人なので、話していると本当に楽しく、また人としての経験も深く、ユーモアが常にある人なので話している時間がとても早く感じるぐらい楽しいです。

練習試合に参加した二人は緊張と慣れない芝生に足をもっていかれ(笑)、良いプレーとは言い難い内容でしたが、作陽高校さんのプレーの質の高さを肌で感じたのは良い経験になったと思います!

今、作陽高校さんには2年生に一人卒業生がお世話になっていて、今日はその一人である唯人くんとも出会って話せました。相変わらず『良い空気感』を持っている彼は、決して状況はうまくいっているとは言えない中で日々もがきながら、それでも『毎日楽しいですよ!』という言葉が素直に出る子です。なかなか言えないし、うまくいかない時って誰でも落ち込んだりするものですが、ファルコの時から逆境になっても乱れたりしないその気持ちは今でもずっと続いている事に本当にうれしく思います。サッカーも今は楽しいです!と言ってるし、それが一番です!!今日の練習試合の相手でもあったある高校は公立高校で、この辺りの公立高校と似た環境でした。部員が多い訳でもなく、普通の高校生と言われる子達の態度というのは誉められるものではありませんでした。パンツはズラし、腰で履いたり、見た目を気にしてずっと髪の毛をイジったり、相手に対して『ウザい』という言葉を何度も浴びせたり・・・がんばるとか強くなろうとする以前に、もっとしないといけない事ってあるんじゃないのか?って改めて考えさせられた。

全国に出る、メンバーに入る、スタメンに選ばれる・・・それはそれですごい事です。でも、そんな事よりも、そこで日々成長する場と時間を自分なりに有意義に使い、精一杯生きている事がもっと大事。いつでもスタメン、いつでもメンバーとして出ている『あぐらをかいた人間』が自分の狭い世界と価値観だけでサッカーをやっている姿をあちこちで見かける。どこでサッカーをやるか?ではなく、『どうサッカーを向き合うか?』のほうが大事なんだって事を全ての指導者が子供と向き合わないといけないと思えた。

それは自分自身にも言える事だからまた現場でそういう気持ちでやっていこうと思う。卒業生の笑顔にまた勇気と力をもらえました。昨日からの今日までの時間。とてもハードだったけど楽しい時間となりました!卒業生が宝物として残っていく事をこれからも自分の人生の財産としてがんばっていきたいと思います!