「認知症予防教室とは」

毎月1回開催されている教室に、今月も伺いました。
開始から少し遅れて初参加の男性が来られました。いつも初参加の方が来られると、オリエンテーションではありませんが、 「認知症予防教室とは」、という解説をホンの少し話します。でないと、予備知識をどのように持って参加されたか分かりませんし、一般の認知症予防とは内容が懸け離れているからです。

解説は時によっては短時間で済む時と、長めになる場合があります。
解説に時間を使うと、ゲームの時間が減ることになります。たとえ3分間でも雰囲気が途切れ、その空気は尾を引きます。滑らかな進行に戻しているつもりです。

解説は、古参の方にも初耳のような切り口の時もありますから、皆が一心に聞いて下さるので、自然に身を入れて話します。理解を深めていただく絶好のチャンスですから。
最初の自己紹介の進め方に違和感を持たれる場合もあり、時によっては、自己紹介の意義を丁寧に話し、その流れで指折りゲームに飛ばすことさえあります。解説が少しの時間で済んだ場合は、「自己紹介」の次に「日付の確認」と「夢の旅行」まで進めます。その流れでゲームの進行時間が押していれば「お手玉回し」を割愛することもあります。
不規則で出鱈目のようにも見えるでしょうが、大切なことは教室の雰囲気を壊さぬように、
①全員に楽しんで頂きながらも、
②レベル低下傾向の方たちを元氣づけること
であり、この二つがゲームの目的の中心なのです。

目的が二つに割れている(相反する)ように見えるかもしれませんが、それを一つの心でまとめて行くところに、リーダーの力量が問われます。禅問答のようでしょうか。これを一生懸命に毎回やっていますので、暖房がなくても汗をかくほどで、疲れる以上に自分が元気になるのが不思議です。

「これがエビデンスだ」と言ってくださる方がおられますが、効果を数量化しないと世間には通用しがたい現実があり、悩みの種です。