今日は朝からファルコの体験練習会の案内を配らせていただきに、現在ファルコに入会してくれている生徒が育ったチームへお邪魔をしました。

良い天気の一日だった今日、同じ日にサッカーをしている子がたくさんいるという事に喜びを感じます。みんなの出発点とも言うべき少年サッカーチームで練習の風景もゆっくり眺めさせてもらいました。

コーチという立場で同じ人に見られるのは嫌だと感じられた方もいるかも知れないけれど、観る側の自分にとっては良い勉強になります。子供達に、どのように、何を伝えるか?という方法。色々なコーチがされている練習を見ているとやっぱり子供にとって何が大事なのか?という事が見えてきます。どんな練習だろうと構いません。どんな時間、どんな場所でも構わない。

・・・・ですが、『どんな目的なのか?』についてはやっぱりみんなが、大人が悩んでいくべき課題だと思っています。今日眺めながら一番感じたのは、『このコーチ達は普段、何で一番悩むのだろうか?』という事でした。。。

一番大きな違和感を感じたのは自身の設定を変えずに、設定側に子供を合わせようとする考え方、でした。これは自分もたまにやっているような気がします。子供に合っていないと感じる瞬間。コーチをやっていると誰もが思う時があると思います。でも、その時に『この設定(ルール、時間、コートの大きさ、人数、条件など)で良いだろうか?』という所で悩んでいるかどうか?です。ほとんどのコーチは、この時に『やらない子供側』に責任があると思われているような感じがします。そういう状況が起きた時のコーチの言葉掛けでそれが分かります。どちらのせいか?という事が。

大変勉強になりました。

自分を見つめられる時間をこうしてもらいながら、こういう場所で育ってくる生徒を一生懸命に育てていく責任を感じました。気付かせてもらえるタイミングは常にあるものです。自分がどう受け止めるか?によって、です。外部の方、コーチの方、保護者の方、先生の方、行政の方・・・・色々な繋がり、関係性の中で気付かされる事があります。

今日一日だけでも多くそれを感じました。自分が決して正しい訳ではない。みんながそう思えるか?思っているのか?それとも自分が正しいと思っているのか?大きな違いはそこにあると感じます。子供の手前、分かっている大人でありたいと思う気持ちは分かります。ですが、大人だからと言って何でも知っている訳ではありません。分からないものは分からない。知らない事は知らない。それで良いのです。

この時代、パソコンで何でも検索出来る今、適当な知識で知ったかぶりをしてもすぐにバレるものです。だったら謙虚に見つめて出直すほうが圧倒的に信頼回復も早いという事。それをずっと考えています。知っているフリをするから一人で疲れる。分かっているつもりになるからストレスを感じる。。。

本当は何も分かっていないのです。。。自分の事、子供の事。。。

ファルコの大会を任せていましたが、突然の電話を受け、一人試合中に手首を折って病院に運ばれたという事態。今日は会場運営の担当という事もあり、審判も当たっていたりと仕事の多い日。スタッフは今中代表と堀金コーチだったのですがその事態に現場におられた保護者の方々が協力してくださり、病院まで帯同してくださいました。本当に助かりました。すぐに自分も駆けつけて病院から合流し、そのまま、また試合会場へ戻って選手と話をしました。

せっかくの時間だったので大切な事を大切な選手と話をしました。試合の内容などではなく、自分自身の中身について・・・。まだまだ自分を見つめる作業が下手で、それによって知らずに他人を不快にさせたり、傷つけたり、そういう事が本当に多い。その事を根源から変えるには、自分がそういう状態である事にまず気付かないと始まりません。

性格は直らない???

そんなはずはありません。直そうとしないからです。

親に似る????

そらそうです。親が自分の価値観を与える、押し付けるからです。

人は変われます。いつだって、どんな時だって。変わろうとさえすれば、です。子供達も前に進みたい、変わりたいと思う気持ちは日々強くなってきているし、それが伝わってきますが、同時に『日々を大切にしない』子もやっぱり多いし、それも伝わるのです。

無理に変えようとも思いません。それは子供自身が本当に望む気持ちはどうか?が分からないからです。こちらは良いと思った事を伝えます(押し付けません)。でも、選ぶのは子供だとすれば、やる、やらないの責任も子供にあります。そういう観点から課題を大きく持つ選手と今日はひたすら対話をしました。。。。

対話にすらならない子もいます。自分と向き合ってくれないから現状の自分を理解していないからです。馬鹿とか、アホとか、そんな事ではなく『自分を大事にしていない』という事なのです。子育てと同じく、甘やかすという意味が大事にするのではありません。

自分という人間がどういう風になりたくて、どういう場所を目指しているのか?それを感じてあげる、知ってあげるのがまず大事なのです。それがボヤ〜っとしてしまうと、言われた通りに、言われたままに日々を過ごしてしまうのです。知らないうちに周りの評価を自分の価値観のように思い込み、みんなと横一列になって動く事に安心をする。。。

そういう子供が増えています。だからこそ、自分はこの地域の、この子供達を変えたいのです。本当の意味での『自分を大切にし、仲間を大切にする事の意味』を一緒に考えていきたいのです。こんな事を毎日考えていると、時間が足りないと思うぐらいにあっという間に一日が終わります。今日出来る事は今日やっていく!それを続けていこうと思う。

気付かせてくれる人、場所、環境は常にあり、本当にありがたい。今日自分と話してくれた、会話をしてくれた全ての人が自分の未来を創ってくださる大事な人達です。無駄にせずに明日の自分を創っていきたいと思います。