11月12日(土)、コラボ談話室「ひとりよがりの人生語録 パート2」(話題提供:浜崎定也さん)を開催しました。参加者は19名。濱崎さんは、人生を長くやっていると自分なりの教訓めいたものが見えてくる。ただひとりよがりかも知れないので、気楽に批判を・・と前置きしながら、「神頼みしても楽にならず(神が助けてくれたかどうか分からない。助けてくれたのは周りの人?)」「20歳以降の自分磨きは付け焼き刃(とっさの時に本性が出る。自分磨きは20歳では遅すぎる)」「憎まれ者は死んでからも世にはびこる(ご馳走は一日で慣れるが、まずい味は一生忘れない)」「健康寿命を延ばすのは罪だ(幸せ寿命を延ばそう)」などの人生語録を紹介しました。そのあと次のような談話が続きました。
犬塚さん(進行役)の「みなさんの座右の銘を紹介してください」に対して、「点滴石を穿つ(継続は力なり)」「歳月人を待たず」「不言実行」「自分は泣かされても、人を泣かせてはいけない(親の教え)」/寺の案内板に「借りた傘、雨がやんだら邪魔になる」と人の勝手さを謳った川柳があってなるほどと思った/今日は少しだけ成長したかなと自分を褒めるることを大切にしている/「過去を責めずに未来を攻めよう」がいいな、「”べき”の多い人は、自分も周りも窮屈にする」はなるほどと思った/兄弟・友達が多かった昔に比べて少子の現代は人間関係の免疫力が低い。どこでもいじめに遭うことを教えるのが親の役割か/夢・やりたいことはあるけど、年齢を考えると新しいことに挑戦しにくい
自分に人生語録はないと思っていたが「再難に会うときは災難に会えば良い、死ぬときは死ねば良い(良寛)」はその通りだと思った/人生語録は宗教人が説いたものが多く、本から得られるのが良い/久しぶりの談話室だが、高齢の参加者が元気で向上心があるのにビックリした/「温故知新」「和魂洋才」を大切にしている。生と死への深い洞察がある手塚治虫のマンガを子供に読ませている。桂枝雀の落語は子供も気に入っている/ゲームなど何でも手に入り使える現代では、親は知恵を絞って子供を育てないといけない/子供に価値観を押しつけるのではなく、子供が選択できるように幅を持って提供すべきでは?/一人暮らしになり、後期高齢者で自分さがしをしているが、10歳まで親の愛情を受けなかったことが影響しているのか継続できない/
健康寿命だけでなく幸せ寿命を延ばそうとあるが、寝たきりでも幸せな人もいる/苦しいとき母を訪ねたら、朝までぐっすり寝られて楽になった。このとき親羽根のような母の愛のもとで育った有り難さを感じた/仏教の教え「無罪の七施」は、金がなくても、寝たきりでも周りの人にできることはあること/若い人に元気がないのは、談話室に来ている人のように”何かしたい”がなく、”何かしなければいけない”からか?/今の若い人には「第六感」が萎えている/戦後何もないときにみなさんが頑張れたパワーはどこから生まれたのか?/みんな貧しかったから、生きるのに精一杯だった(生存本能)/この春に蜘蛛膜下血栓で2度手術をしたときに無意識時間があったためか、人格も少し変わり新しい世界さがしを始めている
コラボ談話室は、頭が固くなりがちな高齢者のための「異世代交流を通じた多様な価値観への気づきの場」をねらいの一つとしてきました。この日参加の子育て世代から「談話室参加のみなさんが若い、元気」と言われたことから、今後は若い人々が高齢者から若さ・元気を学んでもらう場としてコラボ談話室が重要になってくるのかも?と話して、11月の談話室を終えました。
次回の予定は次のとおり
●と き:12月10日(土)10〜12時
●ところ:2階 集会場
●テーマ:「限界を超える」 (話題提供:山本茂さん)
日本海から太平洋へ、日本アルプスを8日以内で縦走するTJAR(トランス ジャパンアルプス レース)。急峻な岩場、襲いかかる睡魔。それでも走り、登る。人間の限界を感じつつ、なお超えようとする心とエネルギーは、どこから生まれるのでしょう。その姿には神々しささえ感じます。そんな超人的なことはできなくても、「あのとき必死に頑張って乗り越えた」という経験は、多くの人が持っているのではないでしょうか?そんないろいろな“限界”をもちよって談話しましょう。
(やまもと)