5月5日、6日の2日間、郡山市のハートネットふくしまさんを訪問し、活動のお手伝いをさせていただきました。5月5日の活動は、郡山市内にある南一丁目の仮設住宅での炊き出しでしたが、2名のボランティアさんが来られており、計5名で120人前の豚汁を作りました。この仮設住宅には、川内町と富岡町から避難している方々が住んでおられますが、川内町民用の仮設住宅の側は、既に空室になっている部屋が多く、まだ仮設住宅に残っておられる方にとっては、5年にわたり活動を続けてこられたハートネットふくしまさんの存在が意味深いと感じました。

ハートネットふくしまさんは、2011年3月11日の東日本大震災発災直後、避難所での炊き出しにはじまり、5年以上が経過した現在も、見守りの意味をかねた炊き出しを仮設住宅を巡回しながら行っておられます。当時避難所だったビッグパレットふくしまでは、数千人分の炊き出しもされました。その後も5年間続けてこられたスキルはさすがで、今回の120人前の野菜たっぷり豚汁も、野菜のカット、移動、調理、配膳まで、2時間ほどの作業でした。12時前には、鍋が空っぽに!大盛況でした。事務所に戻ったのち、午後は、炊き出しの材料となる椎茸(東日本大震災で被災地されたしいたけ農家さんから購入)のカット、真空パック作業を行いました。小分けして真空パック詰めした椎茸は冷凍保存しますが、炊き出しの際には大活躍の食材です。作業終了後は、スタッフの方から、5年が経過した福島の現状などをうかがい、1日目の活動を終えました。

翌5月6日は、富田町若宮前仮設住宅・富岡町集会所の定例お茶会を手伝いました。この集会所でのお茶会には、既に復興住宅や借上げ住宅に移った方も足を運んでおられます。お茶を飲みながらの話題は、移り住んだ復興住宅において、再度コミュニティづくりをせねばならない苦労など、新生活における問題や悩みが多く、災害からの復興の難しさを改めて感じるものでした。また、熊本地震の話題においては、地震直後のご自身達の避難生活のことを思い出しながら、当時大変だったことなどを色々お話しくださいました。お聞きしたことを今後の支援活動の参考にしたいと思います。

東日本大震災から5年以上が経過しましたが、仮設住宅での生活や、避難生活をしている方はまだたくさんおられます。既に過去の出来事となりつつある中、この度の熊本地震の発生により、忘れ去られてしまうことへの不安をお持ちの方も多いです。そのことが気になり、今回は当初の予定どおり、福島での活動を行いました。今後も、熊本地震の支援とともに、東日本大震災の支援活動も息長く続けていきたいと思います。