今日は朝から練習を行いました!!
新人戦を終えた毎年この時期に必ず行っている『山道トレーニング』です。自分がきついと思う時に仲間を助けられるか?自分を越えられるか?の戦いでもあります。単純に足が早い、体力がある、という事では片付けられない状況がこの山道にはあります。持っている各自の『本心』みたいな部分が出ます。それを今日は自分への挑戦という形で各自に取り組んでもらいました。
今の現状の自分を知る為のトレーニングだから絶対に手抜きだけはしないでやってほしい!という事だけ伝えて背番号順に3人一組でやっていきました。2年生は昨年も行っているので、その自分自身との比較が出来ます。1年生は2年生とのチームの中でスタメンを獲得する為にも負けない強さを発揮出来るか?各自で勝負してもらいました!!
例年以上に、全体のペースが早く数年前には『速い!』と言われていたようなタイムが標準ぐらいのレベルでした。
3分が基準タイムぐらいになってきます。その3分をどれだけ切れるか?という事になってきますが、毎年子供が走る前に自分は一人で測定をしますが、今年は2分25秒でした。それでもチームの中ではトップレベルの記録ですし、昨年の中ではトップの記録なのですが今年はこの記録では3位でした。。。2人に負けました。
優勝は1年生の大輔くんで2分17秒と圧倒的な強さでした。芯の強さがあるのは分かっていたけど、本当に全体の度肝を抜くそのタイムは歴代でも最高タイムでした。2位が翔大くんでいつも自分とリフティングで勝負している相手で負けたくなかったのですが、2分24秒と1秒負けてしまったので本当に悔しいですが、それだけみんなが成長しているって事がうれしい事でもあります。今日は24名が参加し3分を越えたのは2名で、残りは本当に1秒を争うような良い競争でした。自分との戦いに勝てた事が大事で、今日のタイムも大事ですが、2年生の迫也くんは昨年よりも40秒ぐらいタイムを縮め、八木くんも30秒縮めるなど、自身の成果が大きい選手も多く出た事が本当に良かったと思います。
そこから疲れた中でボールを大切に扱う事をやってもらい、午前の最後は、
『先生に選ばれるって???』という事をやりました。今週のサッカーノートに多く書いていた事が、『前回の体験練習会で先生として選んでもらえなかった』という反省の意。ですが、大事なのは『どうしてなのか?』です。分からないのに、次はがんばります!も何もないって事を自覚してほしい事もあり、今日はお互いに観て誰が良いか?誰が良い空気なのか?という事を検証してもらいました。
そこでみんなの票が多かったのは2年生の迫也くん、1年生の将基くんが共に5票。続いて1年生の力哉くんが4票。2年生の大山くんが3票。2年生の翔大くん、太陽くん、周哉くんが2票。1年生の賢士朗くんが1票、大輔くんが1票でした。こうして票が偏る事はもちろんがんばっている子の成果ではあると同時に、全員が1票でももらえるような『僕らしさ』を持てる事が大事なんだと思う、って事を伝え、みんなもその現実を理解してくれた所で午前は一旦終了しました。
昼食の休憩の時間には、全体を眺めながら、
『あ〜サッカー好きな子がようやく増えてきたな〜。。。』って感じました。
これまでは山道を走った日はその日は終了。って感じでした。どうしても疲れるからです。でも、今のメンバーはボールとの関係性を高めていく中でボールを触れる時間は別の力が湧いてくるような感覚を持てるようになってきました。ファルコを始めて今日のような5時間や6時間の練習ってこれまでやる事はなかったのですが、今のメンバー、今の考え方だと出来るのです。そういう変化と成長が出てきている今は考える事に頭を使ってもらっています。
良い意味でのバラバラ感がありました。自由遊びの時間に様々なボールの触り方、遊び方になってきました。個性が見え始めました。良い変化だと思います。みんなで、一緒に、一つの事をやる、という『大人目線の美学』ではなく、子供それぞれがなりたい自分を目指す努力を、個々で考えてやれるようになるほうが本来自然だし、このバラバラに意味があると思っています。
そんな時間を過ごしてもらいつつ、自分は最近変化があったり、気になっている子、やろうとしている子、空回りしている子、などを捕まえて色々話をしました。話す表情もみんな穏やかに、でも考えを持てるようになってきています!この変化も大きいし、随分雰囲気が変わってきていると感じます。
変わりたいと思った時に必要な出来事が起こる
自分の信念みたいな事です。良い事であれ、悪い事であれ、『変わりたい』と思うからこそ自分に、そのタイミングで起こるという事を実感しています。人は悪い事があると何かのせいにして逃げる事が多いし、自分もそういう人間だったのですが、指導者を目指している今はそういう事も受け入れるようになった。悪い事も『これが今の自分に何かを気付かせてくれる機会なんだ』と思うようになった。そういう余裕を持てるからこそ子供の変化にも敏感になってきたし、午後は大きなゲームをやりながら普段やっている事を出し合う場にしました。
このゲーム自体の目的で、途中にも話をした事は『君じゃないと出来ない事をやる事に意味があり、それがチームを助ける武器になる』という事。人の背中に隠れて、人に埋もれて自分らしさなんてありえない。自分にしか出来ない事があるからこそ個性であり、自分が社会で必要なんだという証になる。そういう意味でも個性を発揮しながら、周りとの協力や連携が持てる子も増えてきた。日頃の経験からどんどん良いものを増やしている子が増えている。成果はあちこちに出てきている。
もっともっと一人一人と対話をして、子供の考えている事、思っている事を色々引き出したいと思う。
各自が先生に、リーダーに、主軸に、主役に、中心に!!!なれるようにゆっくりがんばっていきましょう♪