今日は朝から1年生大会の準決勝がありました。
早朝から全員を乗せてバスで行く予定だったのですがバスが身動き取れない状態で大寒波に飲まれた多可地域は移動も困難な状態でした・・・。
大会本部に連絡をして試合時間だけ1時間遅らせての開催という事が決定し、それでも雪の多い中で保護者の方々にも協力をいただきどうにか現地に到着しました。今日は三木防災だったので、三木市に入れば雪もほとんどなくなりましたが本当に多可、西脇あたりはここ数年の中でも記録的なぐらいの雪だったように思います。もう試合がどうこうではなく、ただただみんなが無事で会場に来てくれて試合を出来る状態を迎えられた事に本当に心を撫で下ろしました。2名どうしても雪の影響で動けずに休みとなりましたし、全員で試合が出来なかったのは残念でしたが出来ない本人達が一番悔しいと思うし、その思いも背負って残っているメンバーでがんばろうと思いました!
三木市内は雪がほとんどなかったのですが、防災公園は山の中だしここは雪もまだ多くみんなはアップよりも先にグランドの雪かきや準備のほうが大変で対戦相手のイルソーレさんもほとんどアップは出来ない状態での試合となりました。
アップの時も雪は強くなって、しばらく降りました。
外で活動する事にはあまり慣れていないし、芝生のグランドという事自体も珍しい。そういう意味でも今日はいつもとは全く違った環境でやれる事で、『自分達の対応力』が見れる良い機会でもありました。
寒さとの向き合い方、ボールの滑り具合、自分の足の滑り具合、テクニックのある相手、大会という舞台・・・色々な要素が混じりあった中での経験が出来るのは本当にありがたい事であり、みんなががんばってきた一つのご褒美でもあると思います。そうやって自分自身がこの場で試合をさせてもらえる事にまずは感謝しようと試合前に思うようにして、みんなが元気にボールを蹴っている姿をうれしく思いながら見守る事が出来ました。
試合が始まる頃には晴れ間も見えてきました!!
それにより、雪は溶け始め、さらに足元は滑る状態へと変化していきました!!
次々と環境が試練を与えてくれるという事がみんなに対する、自分に対する課題でもあると思います。
相手はイルソーレさんだったので、一人一人の技術はやはり見事なものでした!1対1ではなかなか優位に立てないし、アイデアも豊富な相手の常に考えが後手になっていました。試合、イルソーレさん、という事で頭の中が昔の『何とか喰らいつかないと』みたいな感じになっているのが見えました。その固い考えによって、動きも、プレーも硬く、狭く、面白くないプレーの連発でした。それでも、最低限の粘りとかしつこいプレーは身に染み付いてきた部分もあって、局面でのがんばりは評価出来る子も多かったけど、とにかく頭の中が平常心を失っている状態だったし、それでは良いプレーも成果も期待出来るはずもありませんでした。
中の関係も薄く、良くしようとする工夫もあまり見られなかったのがチームとしての課題。
口では言い続けている事でも、実行出来なければ意味がないしそれを出来ないチームにしている自分の課題。
練習からもっとこだわってやっていこうと思う。
良い攻撃だったり、良い動き、アイデア、関わりのタイミング・・・うんうん!良くなっているぞ!って思うシーンも多々見えました。これまでのみんなならひたすら逃げるだけだったのに、少しずつ自分で何とかしようという意思も見えた。ゆっくりで良いと言ってるし、思っているからそれで十分!見学してくださった保護者の方々は同じ思いではないかも知れないけれど、個々のサッカーというもの、動きというものへの考え方は明らかに変化している事を見ていただきたいのです。外から、コーチから言われて、指示をこなそうとがんばってきた子達が自分の意思で何かをする、何かを変えるという事をやろうとしているのです。
全部がうまくいくはずがなく、逆に全部が無駄になる事もありません。
みんなは経験をこうして積み重ねていく中で成長をさせてもらっているのです。技術、ボールの置き所、腕の使い方、軸足の抜き方。。。やろうとしている事を実践している相手と対峙して、たくさん学べたのではないだろうか?ちょっと自分が出来るようになってきた、なんて思っている所に強烈な洗礼を受けられた事に感謝してほしい!
これをみんなが『まだまだなんだな、俺』と思えるかどうか?逃げずに受け止められるかどうか?です。その選手は絶対に良くなるし、あの時負けて良かったね、が言える。
自分の立ち位置をもう一度しっかりと見直して出来る事をコツコツやっていく事。そして、出来ない事が出来るようになるようにみんなと協力して作り上げていこう!
立ち止まっている暇はありません。今日という日が良い経験が出来た日として残せるようにまた一緒に積み重ねていきましょう!!