6年前福島から避難した子どもたちへのいじめが
全国で問題になっていますが、報道されるのは氷山の一角でしょう
いじめられるのは子どもだけでなく大人も同じ状況のため
福島から避難してきたことを周囲に隠している人も
いるそうです
「賠償金をもらっている」というのも周囲からの攻撃や
いじめにつながっているそうです
あの事故とは何だったのでしょうか
地震、津波という天災と原発の水素爆発という人災の
被害にあってしまった人達
でも天災と人災の被害はいつでもどこでも誰にでも
起こりうることではないでしょうか
避難してきた人たちは私たちの将来の姿かもしれません
自分がその状況になったら何を失うのか考えてみましょう
大切な家族、住んできた家、手入れをしてきた田畑、花を育てた庭、
思い出の詰まったアルバム、なつかしい身の周りの品々
大好きな服、毎日遊んだ友だち、助け合った近所の人たち
かわいがったペット、いつも歩いた通学路、走り回った野原
いつもおしゃべりした近所のお店、家族でお参りした神社
先祖が眠るお墓、友達や先生と過ごした学校、大切な手紙
毎日手を合わせた仏壇、大好きだったおもちゃ、毎日通った職場
職場の仲間たち、大好きな故郷の風景・・・・・
いくら賠償金をもらってもこれらの大切なものはかえってこないし
取り戻すことはできないでしょう
そして家族や親せきと離れ離れになって生活する知らない場所で
どんなにつらく寂しく悲しく心細い毎日でしょう
そのことを想像する心があれば避難してきた人たちを思いやり
応援することはあっても、決していじめることはできないはずです
このいじめは子どもだけの問題ではなく大人の問題でもあると思います