前回、美容院で楽しそうにしゃべるお客さんの話を書きました。

私は、気の合う友人となら楽しく雑談で盛り上がれるのですが、そうでない人とはなかなか雑談を楽しむ余裕がありません。
「会話のきっかけレシピ」を作る前は、仲の良い人以外とは本当に全く雑談をしていませんでした。

最近は必要性を感じて、関わりのある人とは「気が合う・合わない・不明」を問わずに雑談するようにしていますが、あくまで必要性があるからです。
美容院では、あまり必要性を感じないと思ってしまいます。

こうやって考えていくと、自分が「何のために雑談するか」が見えてきます。
1)しゃべること自体が楽しい ←これはごく限られた相手
2)継続的に関係がある相手と、友好的な関係を結ぶため
3)相手のことを知っているほうが、何か用件があるときにやりやすいから
4)あなたのことを気にかけていますよ、というメッセージ
5)要望やモヤモヤがあったら、早めに話してもらうため

美容院で話すのが「めんどうくさい」のは
1)年に数回しか関わりがない
2)相手のことを知らなくても、髪の毛はシャンプーしたり切ったりしてもらえるから
3)こちらは客なのでそんなに相手に気を使う必要もないか、と思っている
4)カットしてもらう人以外は、特に一連の作業中に伝えたい・聞きたいことがない
5)自分のものの考え方が偏っているのは分かっているが、会ったばかりの人にひねくれたことやメジャーなものに興味がないことをどのへんまでしゃべっていいか分からない。その線引き具合を、また「雑談」で探り合うのがめんどうくさい

う〜ん。なんかけっこうイヤな人ですねえ。
いちばん大きな理由は(5)に尽きるでしょうか。
まあ、ひねくれてるとかそういうのもありますが、雑談って結局、軽いボールを投げ合いながら適度な距離を測り、その距離を保ってするものですよね。
離れすぎてても話ははずまないけど、よく知らないのに距離を詰めすぎてしまってもダメ。
そのへんのさじ加減を話しながら調整するのがすごく下手で、必要にせまられてなければ「めんどうくさい」と思ってしまいます。
だから、よく知らない人とほどよい距離で雑談を楽しめないのです。

皆さまはいかがでしょうか。

bako