日 時 平成29年2月22日(水)10時〜11時30分
生物のうち、海岸の植物にしぼったお話しでした。
まず海岸そのもののことですが、海岸線延長ランキングを見
てみますと、日本は「カナダ・インドネシア・グリーンランド・ロシ
ア・フィリピン」についで第6位に位置しています。
その海岸にも種類があって、①自然海岸(人工構造物が全く
ない)、②半自然海岸(一部に人工構造物がある)、③人工海
岸(人工構築物がある)に分けられます。
また海岸域の特徴としましては、①塩分を含んでいる、②土壌が移動する(堆積や浸食)、③栄養が蓄積されにくい・・・等々です。
さて本題の植物ですが、海岸植物の定義は、海岸域特有の立地を主な育生地とし、それ以外の立地にはほとんど出現しない在来のもの・・・です。
具体的には、①厚く丈夫な葉(ハマヒルガオ等)、②厚く多毛な葉(ハマベノギク等)、③クチクラ層(ロウ物質で出来た層)の発達した葉(ハマブウフウ等)、④多肉質の葉(ウンラン等)、⑤長く太い地下茎(コウボウムギ等)、⑥長く太い匍匐茎(ネコノシタ等)、⑦長く太い直根(ハマボウフウ等)・・・等々と多種多様です。
なお、近年は海岸もその環境が悪化してきていますが、その主な原因は、①レジャーに伴う人為撹乱、②造成等による土壌の固定化、③外来植物の侵入や拡大、④打ち上げゴミによる汚染・・・等々です。
したがいまして、海岸植物の絶滅種も年々増加してきているとのことでした。