自分だったらどうする?どうしてほしい?

交流の機会がある時にいつも問いかける事です。ありがたい事に、近年こうした交流練習会の場を持たせてもらう事が増えました。今日は地元の八千代少年サッカークラブの5,6年生達と一緒に練習をさせてもらう事になりました。

昨日のナイター練習の終わりの時にその事だけを伝えておきました。だからどうしてほしい、などの話は一切していませんでした。みんなが経験してきたものから何を学び、どうしていくか?というものを試せる絶好の機会だったので、その様子を楽しみに見させてもらいました!

まずグランド到着の時からいつも自分達が使っている荷物を置く場所ですが、手前が2年生で奥が1年生です。でも今回は手前をゲストの小学生に空けて奥に全員が置くように工夫されていました。良い考えだったと思います。さらに、到着してきた小学生が当然のように戸惑っている時にそれぞれが声を掛けて一緒にボールを蹴って練習前の時間を和ませていました!それも良い行動だったと思います。経験がきちんと活きています!自分達が逆の立場で、声を掛けてもらえずに孤立したり、寂しい思いをした事もありましたが、そういう経験があってこうして逆の立場で使えるという事が人生の中において一番重要だと思います。

だからこそ、今がうまくいかなくても先に活きる経験をしているんだ、と思えるかどうか?なんですね!ずっと、常にうまくやれる人間なんてありえないし失敗から何を学ぶか?のほうが大事ですね!

最初はしばらくみんなが小学生に混じってどのように接しているか?を見させてもらいました。今日その小学生へのアプローチが一番早かったのが将基くん。そして、福太郎くん。1年生のほうが他人への関わりが早かった事は2年生が考えないといけない部分ですね!しばらくしてその輪が広がり、小学生が誰一人孤立していなかったのはみんなの気配りの成果と言えるだろうけど、そこがほとんど1年生のきっかけだった事を考えれば2年生がもっと敏感に気付いてほしいという願いはあります。分かっているんだろうけどな〜。。。。きっと恥ずかしいとか照れや、プライドがまだあるんでしょうね。

それも仕方がありませんし、ゆっくり開放してほしいと思います。だからこそ今日のような時間が増やせるように来年度はやっていきたいと思います!

有田監督からは『ファーストタッチの改善』をテーマにしてほしいと言われていたし、自分もファルコでは今ファーストタッチの部分は言ってる所でもあったので、同じ課題を持ってやってもらおうと思いました。

なるべくコーチが入らない。アドバイスを入れないように心掛けながら、自分としてはファルコのメンバーがいかに関わっていけるか?が大事だったので、伝えたい事がある時もファルコの子へ先に伝えるようにしました。アイスブレイクのメニューから入って、お互いに名前を言ったり、聞いたりして覚えてもらうようにしていました。

ボールを介して繋がっていけるのはサッカーの良さだし、魅力の一つ。ボールさえあれば一緒に楽しめる事を今日は経験してもらえたと思います。

そこからリフティングの形を色々やってもらいながら、中学生が小学生に教えるばかりじゃなくて、一緒に考えるとか逆に聞きながらやっているような感じでした。教えるとは、学ぶ事から始めないといけないって事を感じたし、それが出来る子、出来ない子、苦手な子、など様々にあって、今日はそれがよく見えました!

そこから全体は1対1のトレーニングもやっていきました!

中学生には『相手を動かして逆を突く』事まで考えるようにやってもらっていますが、小学生には『まず自分が狙う形でファーストタッチをする』事をやってもらいました。自分が思った事をやってみる、それが始まりです。うまく、とか誰かの真似ばかりではない、自分だけの考え、自分だけが見えている状況の中で選択出来るようにしてほしいと思います。

全体がやっている間はキーパーも波琉くんが小学生に色々教えてくれていました。自分が知っている事、分かっている事、大切にしている事などを自分の言葉で伝える。波琉くんは最近、この事へのこだわりが非常に強いし、それが今日も小学生との積極的な関わりから改善しようという意思として感じられました。うまくいかない時期も含めて自分で何とかしようとがんばれる子はやっぱりなりたい自分になれるものです。自分から諦めない限りはみんなどんな自分にだってなれるんですよね!

そこからボールを4個にしてゲームをやりました!

ポジションなんて関係なく、自分がやりたい事をやってみる、関わってみる、試してみる、がんばってみる。色々な考えでプレー出来ていたと思います。成功したとか得点をしたとか、そういう結果の事ではなく『どうやろうとしているのか?』が見える事が大事!小学生からもそれはしっかりと感じ取れたのは良かったし、中学生もファーストタッチの工夫がちょっとずつ見えるようになっています。

最後は中学生同士で残りの1時間練習しましたが、その時もどうしても頭が休んでしまうし、3タッチ以内と分かっていても『まず止める』という必要のない作業をしてしまうのが課題。時間の経過と共に、ボールの動きも人の動きも良くなっていきましたが、最後の最後に『みんなの中裁判』を開いたように、些細な事であっても自分達で良くしていこうという姿勢は絶対にブレてはいけません。

楽しいほうに『ついつい』流れてしまうのが普通の人間。みんなはそういう事がある前提で一生懸命にサッカーをやろうと決めたはずなので、楽しいだけで終わらないように注意すべき所はきちんと言い合える人間になろう!まだまだみんな伸びますよ!!

一緒に練習してくださった八千代少年サッカークラブのみんな!ありがとうございました!!