自己価値感が低い日本の子ども
・1992年ベネッセ調査
ストックホルム、サクラメント、ハルピン、東京の子ども達
「勉強ができる」とか、「スポーツができる」など
自分の能力への評価は東京の子どもが最低であり
「正直さ」や「親切さ」、「勇気」など人格への自己評価も
最低だった
・2002年日本青少年研究所高校生調査
日本、米国、中国
「私は他の人に劣らず価値ある人間である」
日本37%、米国89%、中国96%
「自分はダメな人間だと思うことがある」
日本73%、米国48%、中国37%
・2003年日本青少年研究所高校生調査
日本、米国、中国、韓国
「全体としてみれば私は自分に満足している」
日本37%で最低、米国は83%
・2003年慶応大学河内和子調査14〜15歳
日本、アメリカ、スウェーデン、中国
「自分に積極的な評価をしている」
日本40%、アメリカ78%、スウェーデン83%、中国94%
「私は自分に誇れるものがない」
そう思わないと否定的回答は日本44%、多国は70%以上
こうした調査結果に表れる自信のなさは、必ずしも全面的に
否定的なものとして受け止めるべきではありません
なぜなら、一面では謙遜が美徳とされる日本の文化的な
影響による部分があり、さらには日本の子どもや青年の
内省能力の高さも一定程度は反映していると思われるからです
しかしそうした文化的特殊性を考慮しても、日本の子どもが
自己価値感を持ちにくい社会に置かれていることは
否定しがたいのです
それは親が自分の子どもを見る目も厳しく、
子どもに満足している程度も低いという調査結果でも
裏付けられます
・1993年文部科学省が親の調査
日本、韓国、タイ、米国、英国、スウェーデン
「自分の子どもに満足しているか」(10〜12歳のこども)
日本36%で最低、 米国85%
子どもたちの自己有能感を育てるべき学校もまた
自己価値感を低減する作用を果たしています
このために、子どもたちの自己価値感は、小、中、高校と
学校生活が長くなるほど低下する傾向があります