今日は早朝から春休みの平日なので一日三木防災公園グランドの素晴らしい芝生の上で大好きなサッカーを行う事が出来ました。

と、自分は思っていました。

みんなは一体どう思っているのか?

色々分からない事だらけ。勝手に想像で子供の事を決めつけたくはないので、今日も長い時間一緒に居られたので、多くの子と個別対話を行い、試合、審判の合間をぬって出来るだけの対話をさせてもらいました。それによって多くの子の事がよく分かったし、なかなか普段はナイターだし、次の日は学校があったりするので細かい話をずっとやる事は出来なかったのですが、こういう時間に多くの対話が出来る事。一人一人の観点、視点、思考を探る事が出来るのは本当にプラスになります。

今日は交流試合をさせていただいたのですが、その相手からも当然のように多くを学ぶ事が出来ました。岡山から来てくださったヒーロ備前さん、神戸からはロヴェスト神戸さんの2チームに来ていただき一日みっちりと試合をさせていただきました。

今日は予定通りの時間に防災に着いてからタイムスケジュールを先に説明すると、アップでグランドが使えるまでは少し時間があったので、そこから各々が何かをやっているのを見させてもらう中で、早速大きな違和感がありました・・・。

いきなり外周を走っている子が半分近くいたかな?それ自体は良い事だと思うのです。ですが、それをやろうと思ったのはこの会場に着いてからなの?という事。思いつき?自分がそんな疑問を抱くのは、早朝だった事はもちろんあるけれど、彼等はすぐに寝ます。。。そして到着ギリギリまで寝ていた子がいきなり外周を走るって良い準備になるの?という疑問。そして、さらには『一人ではいかないという事』です。一番はそこですね!どうして自分の為に各々がやるのに、誰かと一緒じゃないと走らないのか?という事もみんなに聞きました。誰かと一緒・・・という『安心』を手に入れたいならば成長するって事を諦めているのと同じ。

安心の先にあるものではありません、成長は。

そこから試合を2試合ずつさせてもらいました。

その合間にも気になる子とはどんどん話をしていきましたが、昨日のボランティアの時にも話をしたけど、みんなは仲間の為にって気持ちで厳しい事をお互いに言い合えない見せかけだけの仲良しを作ろうとする。これは歴代を見ても同じ。『良かったね!』なんて言うけれど、それは傷ものには触れないみたいな『誤魔化し』で成り立っている事をまだ分かっていません。大きな一歩を進める為に足りないものとはそこなんです!

その事を何度も何度も、伝えました。分からないだろうから何度も、何度もです。試合の合間には颯也くんが質問してきてくれました。

『スタメンを決められている基準は何ですか?』と。

自分を出せる事。他者を受け入れられる事(意見を聞ける事)。チーム全体の中で個性を出せる子。という事を挙げました。

今日は比較的前の選手達が奮闘してくれたし、後ろの選手達には課題がしっかりと見えたような感じでした。

個人がうまくなる事とチームが勝利という結果を残す事とは必ずしも繋がっている訳ではない事を説明しました。チーム全体の流れの為にはチャンスを決める力が必要です。チャンスの数ではなく、チャンスを決める数です。そこに課題はしっかりとでてきました。肝心なところで力んでしまったりしてチャンスを決められないシーンも多々ありました。ですが、いつもとは違うポジションで違ったサッカーを経験してもらえたメリットも多く残りました。いつもとは違う角度から同じサッカーをやったとしても見えるものが変わっていくという事が分かってくれたと思います。

前向きに、何かをやろうとする選手の背中は押したいと思っています。ですが、考えもなく、ただ動く、ただ言う事を聞く、なんていう『ロボット』はチームには必要ありません。

自分で思い、考えた結果のアクションならばアドバイスも出来るけど、何も考えず、目の前の起きた事にしか考えがいかないような選手には先はもうありません。

今がうまい、うまくないなんてどうでも良い事。先で良い選手になる為の準備期間である事をよく理解し、高い志でずっとサッカーを続けたいのであれば今という時間に何を得て帰るのか?です。何も目的もないままにグランドに来ているだけになっていないか?です。

スタメンが全てではないとは思うけど、そしたら最初からB戦(サブ戦)に出る為にサッカーをやっているのか?なんです。スタメンは別に良くて、Bチームで活躍出来ればいい、なんて『目標を下げる』人間はBチームも活躍出来なくなるのです。

自分は自分なりに子供(相手)を観て話の仕方を変えています。みんなに100%伝わる言い方なんてないと思っています。だからこそ一人一人と向き合って言葉をもらうようにしているし、感覚を押し付ける真似は絶対にしません。子供自身が気付いて、行動するまで放っておきますが、そういう風に自分で気付けたら勝手に質問してきます。コーチや仲間に。

その本気の気持ちがまだまだ足りないし、要求も厳しいものがありません。ただの仲良しではなく、『本当の仲間』になれる日まで言いたい事があれば必ず言い合って、うやむやにして終わる事がないように問題とは即座に向き合ってもらおうと思っています。

誰に、何が一番効果的か?なんて分からないけど、子供達にはいつも材料を与えるとかチャンスを与えようと思っています。言い方一つで変わる事だって多々あると思うので、試行錯誤しながらやっていきたいと思います。

意識の差が大きくなり始めている今だからこそ、自分はその良い流れの波に乗るのか?諦めて一人の世界でずっと物事を考える価値観の狭い大人になっていくのか?の大事な選択の時。

一人一人が本当に腹をくくってやりきれるチームを目指しましょう!!