・自己価値観を修復する実践法
これまでの自分を否定したところに救われた新たな
自分があるわけではありません。
ですから、過去と現在における自分を受け容れ
その上でこれからどう生きるのか、と問うことです
ある人は、これまでの人生を
「つらかったのに、よくがんばってきたな」と自分をほめたたえながら
受け止めることができるでしょう
ある人は「意気地がない、だめな自分だった」と
悔恨ばかりが感じられるかもしれません
ある人は「別な環境が与えられていたらもっとましな人生が
送れたはずなのに」と恨みがましい気持ちが強いかもしれません
またある人は演技し、迎合し、自分を生きられなかったと
恥じる気持ちが強いかもしれません
そのいずれにせよ、自分だけに責任があるわけではありません
幼く無力な存在であった自分と、圧倒的に強力な外界という
力関係の中で、それぞれの人が置かれた状況により
そうならざるを得なかった自分なのです
そう考えれば、それほど否定的な人生ではなかったと
いえるのではないでしょうか
どのような人生を生きてきた人でも「健気にもがんばってきた自分」と
ほめることができるのではないでしょうか
自分の人生は、誰も代わりに引き受けてはくれません
誰を恨もうと妬もうと自分の人生が変わるわけではありません
自分と自分の人生を受け入れること。
これだけでも自己価値の感慨が湧いてくるはずです
自分で自分の人生を愛さなかったら、誰が自分の人生を
愛してくれるでしょうか