日 時 平成29年4月9日(日)11時〜12時
オーケストラの演奏には指揮者は欠かせません。
しかし指揮者は音を出さないわけですから本当に必要なの
でしょうか。
また演奏中、指揮者は何をしているのでしょうか。
このような疑問の中、どうして指揮者がオーケストラに必要
なのかについてのお話しがありました。
それにはまず指揮者変遷の歴史を理解しなければなりません。
現在のように指揮者が指揮棒を持って常駐するようになったのはわずか130年前からだそうです。
それまでのオーケストラは指揮者が杖を持って登場し、楽団員とともに客席を向いて杖で指揮床をトントンとリズムを取りながら演奏した由です。
前を向いているのは、客席には王様や貴族が居るので失礼にならないためだとか。
その当時の演奏方法で一曲演奏してもらいましたが、杖の音がうるさくてハーモニーが台無しでした。
その後コンサートマスターやソリストが指揮をしながら演奏する方法がとられましたが、これはあくまでも小編成の楽団だから出来たのでしょう。(現在でも室内楽や協奏曲に散見されます。)
しかしオーケストラが100人近い編成になってきますと曲の始まり、終わり方、リズム等々を総括する必要が生じ、現在のような形になってきた由です。
最後に指揮棒ありとなしでの演奏がありましたが、曲によって使い分けする意味もよく解りました。