「賢者は歴史から学び、愚者は(自らのみの)経験に学ぶ」
初代ドイツ帝国宰相
オットー・ビスマルク(1815〜1898)の名言です。
過去や他人から学ばず、自らが手痛い経験をし、
そこで初めて学ぶ人と、
先人の失敗や成功(=経験並びにそれから得られた智恵)を学び、
それを自らの経験として活かして、
先人たちの“ニノテツ”を踏まない人生を歩む人と、
大きく分けて二つのタイプの人間が存在するように感じています。
ビスマルクの言う【愚者】に共通することは、
学校の授業は「“歴史”が嫌い」で、「本を読むことが苦手」、
そして「古今東西多種多様な価値観を持つ人と上手に付き合い、
その人たちのお話し(的確なアドバイス・智恵)を
素直に聴いて実践出来ない人」であるように感じます。
現在地球上には約46億人が住んでいると言われており、
過去この地球には無限大の人間が住んでいました。
今を生きる私たちが、過去生きていた人たちの
【智恵(経験から導かれた真理)】を知る為には、
本などの紙資料・・・
最近ではインターネット上で記載された文字の羅列や
動画(映像・ビデオ&DVD)を
読んだり観て知るしかありません。
今を共に生きていれば、直接お話しを聴けるのですが、
それは叶いませんので、間に【本】などの
文字媒体が必要になる訳です。
また【歴史】を学ぶということは、本と同じで、
過去の先人たちの生き様を学び、
それを未来にも繋ぎ活かしていくために必要であると考えます。
決してテストで良い点数を取り、
レベルの高い学校に進学するために学ぶのではありません。
【目的】をすり替え、間違って理解してはならないと思います。
大人は子どもたちに何故学校で勉強するのか?
簡潔明瞭に理解納得させなければならないと思います。
でないと子どもたちの心・魂は、大地に根を張る(自らの自尊心を育み、
アイデンティティを確立する)ことなく、
浮遊し続け、不安定な大人になってしまいます。
目的意識のない・目的
「何故今生きているのか?何を成すべきか?」を
探求し知らない大人を増産すべきではないと考えます。
本・歴史(自分以外の他者)から学べない&学ばない人間は、
基本的に【器】が小さいです。見た目は上手く隠していても、
本当は自らの感情の起伏が激しく、
やたらめったら感情的な人です。
正しい情報・智恵・真理を吸収出来ない・しようとしない人間は
自らの感情に囚われ、
自らの意識を上手くコントロールするのは非常に難しいです。
自らの感情や、感情のもと(発信源)である、わがままな心が、
古今東西多種多様の価値観【智恵】をシャットダウンし、
自らの心を曇らせ弱らせたり、
歪ませ間違った方向に進ませて、
益々善き智恵を入るのを、自らの手で止めてしまっています。