本日は参観日の学校がありチームの3分の1が不在となりましたが、残りのメンバーで元気よく試し合いをさせてもらいに赤穂へ向かいました!!

今回の遠征はもちろんチームの交流が目的の一つでしたが、一番の目的は『炭谷さんとの対話』でした。ファルコ立ち上げ当初からお世話になってきたデルフィネス赤穂さんがチームとして解散される決断をされたのが先月の末。代表をされている炭谷さんの悲痛の叫びみたいなものが聞こえていたのもあって、その中身を知りたいと思いました。何かを出来る、してあげられる力などありませんが目指してきた形などは近いものがあったし、同士のつもりだったので話を聞けるだけでも大事な事かも知れません。自分が思うよりも、もっと言えないような深い事もあっただろうし、本当に苦労されてきた方です。その思いの一部を聞けた事で、自分も胸が痛い思いが多々ありました。共通の事がファルコでも起きているし、起こりうるからです。決して自分達がうまくいってるとは思いません。でも、ここでやると決めた以上はがんばり続けるしかありません。

目の前の子供達と目標を目指して一緒にがんばり続けます!!

今日はメンバーが全然違う形で試合が出来たのは良い経験になったと思います。

『いつもなら』出来る事がメンバーが変わると出来なかった事もあると思います。それも大事な事だし、逆に言うといつも出来ない事が出来た事もあると思います。今日は人数も20名だったので、A戦、B戦をやると両方の試合をまたぐ子も出てきたし、この『カツカツ感』がとても良かった!多くて余ってくると甘える人間が出やすいのですが、こういう状況だと甘えていられないという事もあるし、みんなが責任を持ってやってくれたと思います。1年生もちょっとずつ大きなコートに慣れてきた感じもあり、狙ったプレーを成功させる機会も増えました。持ち味、個性がうまく出てくる場面もあって非常に良いプレーが多く見れました。

ここからどんどん高みを目指してやってほしいと思うし、3年生がいるうちに3年生チームでも試合に出ていくような選手になってほしいのと、目標をそこに向けてほしいと思います。

A戦のほうも、少し違うポジションをしてもらった子もいる中で、伸び伸びやれていたと思います。

前を張ってくれた『加美コンビ』もなかなか良い関係性を見せてくれたし、お互いにチャンスを作り、与えるような場面がたくさん作り出せたし、前からの守備も積極的にやってくれたと思います。中盤は太陽くんは安定のボランチでチームの危ない場所には必ず顔を出しつつ攻撃面でも関わりを多くしながらチャンスを演出。トップ下に入った三好くんは自分のやりたい事が味方とバチっと合う回数もあったりして、前向きなトライも多く攻撃のオプションが増えたという感じです!サイドは左の航輝くんは再三エグってくれたものの、得点に繋げるまでの部分で『最後の1プレー』がちょっと雑だったのは課題。チャンスを多く産んでくれた成果と同時に自分の基準を上げてほしい所です!右サイドがやや低調で、相手の嫌がるプレーを先手で取る事が少なく、足元でのプレーが多すぎた事で大きなチャンスは右よりも左のほうがだいぶ多かったように思います。悪かった、という言い方ではないけれど、『もっと欲を出して!』と思う福太郎くんと大河くんでした。

守備はセンターの昂汰くんはしっかりとリーダーシップを執りながら出足の鋭いカットなどが多く、迫也くんはB戦とも兼ねて出てもらいながら、良いパスを供給したり言葉で丁寧に1年生に教える姿など、存在感がしっかりとありました。左の冬馬くんは落下地点は合っているものの、前へ飛ばせなかったヘディング以外はほぼミスもなかったし、パスの選択肢についても今課題にして向き合っている事を意識しながら観て判断する事をやろうとする意思はしっかりと伝わりました。右サイドの大輔くんは相手の後ろを向いた時の寄せ方が甘く、まだまだターンを簡単にされたり、もう一歩粘りが必要な場面で踏ん張りきれなかった部分は課題。でも、A戦に出る事には慣れてきた感じはありました。

キーパーも今日は龍晴くん一人だったのですが、しっかりと存在感を出して仲間に伝える言葉も一番多かったように思います。自分が思った事をしっかりと伝えきる姿勢は今チームでもう一番かも知れないってぐらい良い意味の遠慮がないのが成長出来る証。

もう一歩次のステージへレベルアップする為には『相手によってパスの強さを変える』とか状況に応じたキック、声掛けをする、って事に繋げていきたい所。今はどうしても1年生だし、大きな声、大きなキック、などに全力を傾けているけど、逆に力を抜いたほうがもっと良い選択も出来るだろうし、良いプレーも出来るよ、って事を今度の鳥取遠征で是非学んでほしいと思う所ですね!

みんなが自分で考えながら積極的にプレー出来ていたのは大きな成果であったし、その成果を出せる環境を提供してもらえた事への感謝を忘れてはいけません。

炭谷監督のマネをしていたちびっ子ちゃん達(笑)

この炭谷監督の気配りにより、今日は途中から大荒れの天気になったにも関わらず我々は雨に一切濡れる事なくバスまで移動し、着替えをして、帰る事が出来たのです。道具よりも体を優先させた事でコートのほうへ道具がたくさん残っている状況のまま雨が止むのを待っていた中・・・・

ズブ濡れになって自分の車にファルコの荷物を積んで届けてくださった事を本当にみんなは理解してほしい。バスの中では相変わらず自分の事しか考えていない1年生の数名のしょ〜もない話をやっている中で相手チームの、自分には関係のない人の為にズブ濡れになってくださった人がいる事をよく考えなさい。

こういう人の為、相手の為、自分の事よりも・・・って思う人が自分を発揮する場を邪魔される環境に自分は胸が痛むばかりです。正直者は馬鹿を見る、なんて言葉があるけど、自分は大ッキライな言葉。悪い事やったり、人を蔑んだり、騙したり、そんな事やっている人間がおいしい物をいっぱい食べて、高級車を乗り回している事こそ馬鹿としか思えない。人の痛みも分からない人間が、自分の欲の為だけに他人を傷つけたり陥れるなんて本当にありえない話。

○○大会優勝?○○大会に出場権獲得?・・・それがどうした。

その代償にロボットが多く生まれたり審判、相手にヤジしたり、文句言ったり、平気でファールする奴がどんどん増えている。審判に文句を言うのが一人前かのように。先日までのクラブユース大会でも、審判しながら子供にそんな文句を言われるシーンがあり、観ているだけの親に文句を言われたり、それに対して注意もしないででかい態度で座っているチーム関係者を見ていても何かが違うと本当に思う。

今日のような、この炭谷さんのような方と交流してこそ得るものがある。チームの勝ち負けじゃない。一人一人の子供が育つって事の意味。本当によく考えたい!

自分の為にこうした人生の先輩方が教えてくださる。これからもずっと、もっと色々教えてください!交流ありがとうございました!!