良い指導者とは、子供を夢中にさせる事が出来る。。。
何かで聞いた事のある話。同感しています!小学校での授業など、関わりが増えていく中で疑問に思う事は常に同じ。
『何でやらないといけないの?』
という疑問を持つ子供。学校、授業、宿題、掃除、当番・・・。
『義務教育だから』
なんて一言で子供が納得するはずありませんよね?
以前、タレントの武井壮さんの話を聞いて感銘を受けたのが、小学校の5年生の時に自分が野球をやっていた時に『全打席ホームランを打ちたいのに打てない』というジレンマを解決したくて、周りの大人にどうして出来ないのか?を理由を聞いた際に、
『良いプロの選手だって3割なんだから・・・』という答えばかりだった事に納得がいかなかったというのを聞きました。それと同じで、子供が『どうしてしないといけないのか?』を我々大人がどうやって伝えていくか?なんだと思っています。
少し話がズレましたが、夢中にさせたい自分がやるべき事はもちろんあるけど、子供自身も好きである事が条件となります。
やりたい事がサッカーであれば、そこから一緒に夢中になる方法を探していけます。
でも、やりたくもない事で夢中になれるはずがないし、そこを近年ズレた考えを持っている人が多いような気がします。『鍛える』なんて言葉を使って嫌々やらせたり、押し付けたり。そんなの誰の得にもならないという話。
自分がやりたいからやる。それがスタートであってほしいですね!!
そんな事から今日のスクールにもやりたい子供が集まってくれた事に感謝です♪ 中学生も前回と同じく波琉くん、旬くんが参加してくれました。良い笑顔で参加をしてくれているものの、『力を抜く』事がまだまだ出来ない二人は正真正銘の『不器用』です(笑) ですが、ゆっくり出来る事も増やしています!明らかに一年前よりもうまいし、柔らかい!!少しずつですが、きっと来年の今には『力を抜く・柔らかく』の意味も体で理解していると思います。
何をやりたい!
この気持ちは本当に大事で、今日もスクール内あちこちでそれぞれが何かに挑戦してくれていました!!3年生の翔太郎くんは首の後ろに乗せる得意技で何か違う事を増やしたい!という熱意が強く、最初は『置く』事に終始し、それが出来ると『歩く』事をやり始め、『走ってみる』事に進化に、今日は『どれだけ長く乗せていられるか?』へのチャレンジ!!時間の都合もあり、最終的に『26分間』やりました。
首が痛い〜〜なんて言いながらもその表情は充実感に満ちていました♪ この時間、揺ぎもない『夢中』な時間。こんな時間を毎回の練習のどこかで作る事が出来ればいいし、きっと翔太郎くんは10年後にも『あの時20分間もずっとやっていたよな〜』なんて思い出になっているはず。自分で決めた事を自分で達成するとずっと記憶に残っていくものなんです。これが増えるといいですね!
こちらは成功に見せかけた『瞬間映像』です(笑)
残念ながらまだ完璧ではないけど、やろうとしている最中です!!最近は、5年生の子と色々完成させたい技について色々話しながら取り組んでいます。今日はリフティングで進んで戻ってくるタイムを競争したりしました!!
隼也くんが考案したのですが、それがどんどん広まって5年生と中学生が挑戦する企画となりました。面白いのが500回もリフティングが出来る隼也くんも『タイム測定』となるとわずか2秒で落としてしまうというような事が何度も起きました。同じく200回以上出来る朔弥くんも同じ。共通して言えるのは『本番という場でムキになってしまうという事』です。その二人を横目に中学生の旬くんは圧倒的に速いタイムを出したけど、これこそ『旬くんの成長』と言うべき『力を抜いて平常心で』やれているからなんです。
どうしても小学生は日頃の、何かの、プレッシャーによって『良い記録を出さないといけない』と思ってしまう。。。試合でも勝たないといけないとか思ってしまう。それが悪いのではなく、その思考によって自分を硬くしてしまう事が良くないのです。人間は出来る事しか出来ない。急にうまくやれるものではない。いつも通りにやろう!って思えたほうが良い力を発揮し、周り全体が見えて良いプレーに繋がるのがサッカーなんです!
今日はそんな事を色々学ばせてくれる真剣な5年生達と、成長した中学生の姿を同時に見れて楽しかったです♪ 一生懸命何かを成功させたい気持ちは分かるけど、一生懸命になればなる程に失敗のほうが増えるのが現実。
力を抜いて笑顔でやってみる!
実は、成功の秘訣はそこなんだと中学生は鳥取で学ばせてもらっています。それがまたこういう機会を通じて中学生から小学生に伝えていける事がこの地域をほんのわずかであれ、変えていく事だと思います。
最後のゲームも、みんなが良い表情と雰囲気でサッカーをやってくれているこの空間がとても居心地良かったし、この気持ちがみんなをどこまでも成長させていくんだと思います。
『やらされている』空気が伝わる人間とサッカーをしてもやっぱり面白くない。何も得るものもありませんし、その空気が出る人間は自身も得るものがない。
夢中になれるかどうか?は自分がやりたいかどうか?で決まる。人に、周りに言われてやるようなものではない。
小学生だから、中学生だから、高校生だから、大人だから・・・なんて関係ない。それぞれが出来る事であり、しなくてはいけない事。毎日何かに夢中になろうと思う。
明日の事なんか考えない子供達の全力の姿勢から学べる事。本当にありがとう!!