先週は子供達の自然学校があったので休みにしていた加美スクールを今週は行う事が出来ました。
まだ一人骨折をしてしまっているので不参加ですが、残りは元気に参加をしてくれました。でも、まだ参加してくれている子供達の空気が『教えてもらいに』という形になっています。この空気ではまだ前には進めませんよ!
受け身ではなく、『自主的に』という気持ちと行動。来た時の雰囲気、準備の仕方、ボールの触り方、挨拶、そういった細かい部分からみんなの本音は溢れているものなんですよ。
これが一年かけてでも変えられるようにしていきたいのです。子供達が主役の場になるように、自分の存在がどんどんと薄れていくように、そんな流れにしていきたいと思います。
今日もスクール前にゲームからスタートしたのですが、そのゲームを終えた時に、
『みんなはこのゲームでどんなプレーをしたい?』
という事を質問し、一人一人にイメージを言葉にしてもらいました。まだここでも『本心』で言えていない子もいます。当然のように、言葉は本物かどうか?というのは分かるものです。でも、今は本物ではなくても『考える、イメージをする習慣』は持ってほしいし、これを続けていれば考える事が当たり前になっていくと思います。ドリブルしたい子、パスをしたい子、奪いたい子、それぞれではありますが、その為に今自分が何をしたら良いのか?をしっかりと考えて行動してほしいと思います。
なりたい自分になれるかどうか?は自分次第ですからね!
スクールはレベル6キャッチからスタートをしていますが、この時も『ボールに触れる音をなくそう』という事を促しています。
力を抜く、体全体を使う。この事がどれだけ体現出来るか?という事をやってもらっています。上の学年になってくると、これが体で表現出来るようになってきています。5年生は優しいキック、キャッチが出来るようになっています。体をうまく使えるという事がサッカー全体の技術の質を上げるという事に気づいてきた最近は、色々な方法を使って体の使い方を考えてもらうようにしています。今日も5年生は慶悠くんと瑠くんの二人が完全クリアをしてくれていたし、この二人は特にボールを優しく扱うという事に関しての気配りが出来るようになっています。那月くんは今、自分の頭の中で色々工夫している所で、その葛藤の様子が伝わってくるので二人と同じように優しくではないけど『一生懸命』というやり方でがんばっている姿ですから応援したいと思います。
誰もが同じ事を同じようにやる事は出来ませんが良い所は真似をしたり、お互いに刺激を与えられる関係であてほしいですね!
そこからは自由な取り組みをしてもらいました。
今回からは道具も、マーカーを増やした事でアイデアも増えたようです。マーカーを並べてドリブルしたり、シュートに繋げたり、子供なりの工夫が出てきました。正直試合に繋がるようなリアリティは全くありませんが(笑)、まずは子供自身が考える事を肯定してあげたいし、そこから積極的にやっていると子供のほうから質問などが出てくるので(実際に今日も多くの質問がありました)、その時まであまり口出しをしないで見守ってあげたいと思います。
2,3年生はドリブルがやっぱりしたいようで、マーカーを置いてタイムトライアルをやっていました。4,5年生はコーチが少し提案したトレーニングや壁当てリフティングなどこだわりながらやってくれていました。今は5年生の中で流行っているボール上げとかけん玉の技とか、アイデアが出てきているので成功するまでがんばってほしいと思います。
最後はゲームをしてもらいましたが、この時でも自分が最初に公言した言葉と一致したプレーを目指しているか?の所を見ていたのですが、まだまだ随分とボヤけています・・・。でも、それが小学生だと思うし、このと地域のカラーでもあると思うから焦ったりしないように、少しずつ、『この状態からの変化』を楽しみたいと思います。
逃げずにボールを保持したり、自分から抜いていこうとしたり、試したりするプレーも増えていますから良くなっている部分へ目を向けて一緒にがんばろうと思います。各自のやりたい事が『心から思える事』であるように、まずはその『自分だけの目指す形』が本物になっていくようにしたいのと、そこへ向かう努力を自分で考えられる選手になってほしいと思います。
何となくボールが触れる、リフティングの回数が多い、レギュラーで試合に出ている、とかそういう『結果』の話ではなく『自分で約束した事が出来るようになった』という自身への責任を果たせる人間へ!!目指すのはそれしかありません!!
ボールを触りたい、なりたい自分になりたい!そんな夢中になれる子供の気持ちを引き出せるようにがんばりたいと思います!