音楽と演劇のマリアージュ

日 時 平成29年6月20日(火)11時30分〜13時
 「マリアージュ」とは、フランス語で「結婚」を意味し、
一般的には元々別々だった存在があたかも一つの
ように調和した状態であるような時に使われます。
 今回は7月上演予定の佐渡裕プロデュースオペラ
「フィガロの結婚」(モーツアルト作曲)について描写
したものです。
 今回のプレ・レクチャーでは解説の他、チェンバロ
の伴奏でオペラ歌手3人によるアリアやアンサンブルも聴かせていただきました。
 チェンバロという楽器はピアノの原型で、最古のものは1480年頃に製作されており、1700年頃にピアノが発明されるまでは貴重な楽器でした。
 モーツアルトは正にその過渡期に生きた作曲家ではないでしょうか。
 さて今回のもうひとつの解説は、”アリア”の前に歌われる”レチタティーヴォ”についてでした。
 これはオペラの中で物語の進行を受け持つ”語り”のことで、”レチタティーヴォ”と”アリア”を繰り返しながら終幕へと向かいます。
 この”レチタティーヴォ”はきちんと音のついたものもありば、重要な音のみ楽譜に書いておき、その時の歌手の調子や観客の盛り上がり等によって、即興で奏でることもあるとのことでした。
 またモーツアルトは基本を崩し、アリアやアンサンブルにおいても進行を行う工夫もした由でした。