昨年、手話言語条例が制定されたのを受け、2017年一小の夏まつりのテーマは「みんなの手」と決まりました。オープニングで、童謡「手のひらを太陽に」を参加者全員で歌い手話パフォーマンスをします。6月23日、実行委員会演出班のメンバーで、“手話の手ほどき”を受けました。
「手のひらを太陽に」の歌詞の単語ごとに、手話のアクションを見習い真似します。「みんな」は手を大きくまわす。「生きている」は腕を上下に動かす。「友達」は左右の手を握手させて動かす。歌詞に出てくるミミズは指でその動きを再現。一通り単語を覚え、曲を流してみんなで合わせます。
手話の初心者が多数でしたが、振り付け感覚で覚えることができて参加者に笑顔が溢れました。「まつり本番、この喜びを共有したい」—事務局の願いです。
手話の講師はろうあ者の馬殿さんと手話通訳者の田中さん。最初に、“生まれつき耳が聞こえないの世界”を教えていただきました。コミュニケーションができない辛さ。子ども時代、“いじめ”にあった事。当時は、手話が禁止で口話法(相手の話す口の形を見て言葉を読み解く)が主流で、食事の前に母親からメニューを発声できるまで食べさせてもらえない訓練があった事。電車がトラブルで遅れた時、アナウンスが聞こえず1人とり残された事。ユーモアを交えた体験談は、初めて聴く話ばかりでした。手話言語条例の肝は健常者側が「無知の知」を知ることだと理解しました。
第2回の手話講習会は7月13日(木)13時〜15時一小の視聴覚室です。児童たちに中心に童謡「手のひらを太陽に」の手話の手ほどきですが、一般の方も参加可能です。これを機に一緒に学びましょう。
(%ひよこ%)(記・S写真・K,M)