狭い国土なのに世界第2位の農業大国オランダ 日本が学べることはある?
しかし、日本にとって参考になることもあります。オランダは野菜など従来型農業でも健闘しているのですが、その成功の秘密は、特定品目への集中があるといわれています。
日本の野菜農家は実に様々なものを栽培していますが、オランダの野菜はトマト、パプリカ、きゅうりなど、少ない品種に集中しています。
特定品目への集中は輸出競争力の強化につながっているようです。
ただ、オランダにはドイツなど成熟した巨大消費地がすぐ近くに控えていますが、日本の場合は、日本自身が世界でも最大級の成熟した消費地の一つです(中国はまだ高付加価値の消費市場としては不十分です)。
その点でもオランダとの単純比較は難しいかもしれません。
(大和田 崇/The Capital Tribune Japan編集長)