7月22日(土)、コラボ・住まいのセミナー「やっぱり千里で暮らしたい!<戸建編>」第3回「住み続けるバリアフリー術」を開催しました。
今回のスピーカーは、義母や奥様の介護をしながら家のバリアフリー化を重ねた経験をお持ちの濱崎定也さん(新千里西町在住)、千里ニュータウンを中心に、主に介護保険を適用した事業を行っている柳田耕生さん(事業所は津雲台)、バリアフリー化を中心に様々な住宅改修の設計を行っている西垣清隆さんの3人。
濱崎さんは、徐々に低下していく体力・知力に合わせて、こまめにいろいろな対応(例:手すり設置→歩行器→車椅子)を行った。新築時から高齢化・身体機能の低下を見通したデザインが望ましく、特に通路部分に余裕があった方がよいと話しました。
柳田さんは、死亡や要介護に至る事故の多くは家で起きているが、住環境整備によって軽減できる。介護保険を使ってできる住環境整備には、「福祉用具レンタル」「福祉用具販売」「住宅改修」の3つがあり、介護度によって利用できる範囲も違う。お金をかけずに簡単にできることもあると話しました。
西垣さんは、バリアは「段差」だけではない。家の中の「危険」を取り除くこと、家の中の「暖差(急激な温度の変化)」をなくすこと(例:家全体を断熱材でくるむ、風呂や脱衣室を暖めるなど)、地震や火災にも備えが必要と話しました。
身近なテーマでありながら、介護保険に関する知識が乏しいなどのために、よく分からないと先入観を持つことが多かった「バリアフリー」。三人のお話しを通じて、「バリアフリー」の全容や、加齢とともにどのような準備をして行けばよいかが見えてきました。
第4回の開催は9月です。多数ご参加ください。
コラボ・住まいのセミナー
「やっぱり千里で暮らしたい!<戸建編>」
第4回 「町とつながる庭・みどり」
●講 師:吉武宗平(ランドスケープデザイナー)
●日 時:9月23日(祝)14〜16時
●場 所:豊中市千里文化センター「コラボ」第4講座室
住む人の趣味や好みの範囲を超えて、まちの景観や住み心地を左右するものであるという観点から、住宅の庭やみどりのあり方を考えます。庭のリフォームや省管理の相談もあります。