4歳くらいまでの幼児を中心に、例年夏に流行する手足口病の患者数が、8月2日までの1週間で全国で3万人を超えたと、国立感染症研究所が11日に発表した。
手足口病は、口内炎や手足に水疱性の発疹ができるウイルス性の感染症。
この病気にかかりやすい年齢層の、乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは注意が必要。
潜伏期間は3〜6日間。
5歳以下が90%を占め、特に1〜3歳にピークがある。
かかった子供の咳やくしゃみでウイルスが飛び散り、それを他の子供が吸い込んで発病する。
発疹は1週間以内には自然に治る。
流行期の保育園や幼稚園などの乳幼児施設においては、手洗いの励行と排泄物の適正な処理、またタオルを共用しないなどの感染予防対策が重要となる。
2017年の手足口病の報告数は増加しており、これから本格的な流行期を迎える時期と予想されるため、その発生動向には注視し、各関係機関において感染予防対策を講じる必要がある。
◆国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/