今日は朝から今中代表と一緒に全学年での練習試合をさせてもらいに、姫路の広畑東グランドへ行きました。

昨日までの合宿を終えたままで1,2年生の中には当然疲れが見える子もいるだろうけど、そういう中でもやらなければいけない事がどれだけ意識出来るか?というのを楽しみに見させてもらいました。また自分で決意したものが行動としてどれだけ出せるか?という事も一緒に見させてもらう事にしました。

今日の試合は暑さもあるし、各学年を1試合ずつ、という事で行いました。限られた時間の中で発揮しなければいけない事。チャンスはいつでもあるが、いつまでもないという事。相手をしてくださる方々のおかげで成長のチャンスを得られるという事。一緒に戦ってくれる仲間がいるという事。応援してくださるたくさんの人々がいるという事。

感謝しなければいけない事はたくさんあるが『やらない言い訳が出来る理由は一つもない』という事を肝に銘じてもらいたい。

まずは3年生主体チーム。

チームが最後までこだわりたいのは『お互いだけが知っているお互いだけの良さを出し合える関係、雰囲気作り』という話をしました。結果だけ?どんな形でもいい?そうじゃない。みんなが何を大事に今日までやってきたのか?というものを最後まで全員で出し合えるようにしたい。個別の武器はあるが、全体の中ではそれが埋もれてしまう・・・という子がまだいます。調子、体調、気分、色々あるでしょう。でもね、それを理由にしてしまったら反対に『ベストの時』のほうが少ない事に気付くと思うけど、ずっとそういうのを言い訳に逃げる自分になるよ。

ベストじゃない時にでも仲間を助けられたら、チームの雰囲気を壊さないように出来たら、がんばれたら、踏ん張れたら・・・

素敵じゃないでしょうか???

その一人一人のチームへ、仲間へ対する愛情みたいなものが最後はチームを助けると思う、と話をしました。自分の出来に酔ったり、浸っている場合じゃなく、チーム全体がどうだろうか?をずっと見れる目と心を育ててください。

続いて2年生主体チーム。

今、一番各自のやろうとする事が表示されてきている2年生!思いを出す、形にする、という事が出来つつあるメンバーの中で『感じる・繋ぐ』事も出来てきています。相手の事、相手の状況、相手のやろうとする事を考えられる器量の大きい持ち主が出てきている。これは間違いなく鳥取遠征で得たものだと思うし、影響は良いほうへ出ているのがうれしい事です。

もうちょっと『伝える』事をやれば意思疎通が可能になるだろうし、もっと楽しい事を数名と協力して出来るようになると思います。守備の際の細かいやボールの受け方などには細かい改善点がいっぱいあってまだまだって部分が多いけど、少なくとも『やってやるぞ!』という気持ちに関しては今一番良い状態にあるメンバーが多いと感じました。

最後は1年生主体チーム。

ここは前向きな子。やろうとしている子。言い訳が勝っている子に分かれます。

1年生だから・・・じゃなく、『やろうとする覚悟が足りないから』だという事をいい加減気付いてほしい。いつもいつも自分がやらない言い訳ばかりを考えている。弱い自分を最後は守ろうとする。その『守りたい』ものが仲間や自分の大切にしているものになれば変化は起きるが、残念なのは『嫌われたくない・良い評価がほしい』というものを守っているだけの状態。それは変化は起きない。逃げの発想である事に本気で向き合わないといけない。

何かをやろうとする姿勢は見える子が増えている。後は、自分がやろうとする事が成功するまでやり続ける意志や失敗をした理由を考える事をやれば良いと思います。自分がなりたい形、やりたい形をしっかりとイメージしながらそれを具体的に表現出来るまで誰よりもボールに触れる、触れ方を変える、考える選手になろう!!そうすれば成功の楽しさ、喜びに繋がっていくし、その積み重ねが自信になります。

全体の評価としてはやっぱりまだまだ温度差があるという事。

・絶対にやるぞ!
・出来たらいいな・・・
・どちらかというとやりたい・・・
・どうせ出来ないし・・・

というような感じ。本音、本気をぶつけ合えるような集団になれない。お互いに弱い部分を隠し、お互いにそれを守ろうとする。それを仲間意識だと勘違いすればきっと後悔だけで終わる結果になる。ぶつけ合った先には本当の気持ちを知る事が出来るだろうし、心からの喜びに出会える時が来る。その覚悟が足りないというのが共通の部分。

良い子、とか言われる事が多いし、もちろん自分もファルコのメンバーは悪い子なんていないと言い切れます。ただし、自分の意思をしっかりと言えるとか、人の為に何でも率先出来ます、とかそういうのは少ない。大事にしたいのは『自分の弱い性格』なのか?『仲間』なのか?腹を括れたらこの集団はきっと生まれ変われる。そこへの挑戦をひたすらやっている自分だけど、根っこの部分だし簡単に変わるものではない。

それでも数名が芽を出してくれる。

だからまだやり続けようと思えるしがんばれる。自分のモチベーションはサッカーが好きとか子供が好きとか、そういうものではありません。それも理由の一つではありますが、最大の理由は、

何かが変わる子供を観るのがうれしい

からです。その為にあれこれやります。練習をやり、交流をやり、試合をやり、ミーティングをやるのです。うまくさせたい、強くさせたい、という目に見えるテーマより先に、目には見えにくいテーマにずっと挑戦しています。うまく、強くの『基』になるのが何なのか?に対してずっと一人一人の心にノックをします。居留守されます。無視されます。聞いたフリだけされます。それでも誰かが何かを得る瞬間があるからこそ、自分はやり続けられます。必要じゃないと感じた時には自分からこの仕事を降ります。

常にその狭間でコーチと呼ばれる方々は戦っておられます。だから、他人事じゃないし、永遠に続く保証もありません。いつか辞める時も来るかも知れない。モチベーションがなくなれば続ける意味も分からなくなるだろうし、理解者が0になればやりたくてもやれない。自分の人格によって正しさは変わってくるだろうけど、自分だからこそやれる事も必ずあると思う。

今はそれをただ精一杯やり続けるだけ。

子供の良さも、良くないと思う自分の弱さも引き出せる大人になりたい。押し付けるのではなく、見つめさせる。

まだ挑戦を続けさせてもらえる環境に感謝。いつまでもチャンスはないと自分に言い聞かせてやっていきたいと思います。